本研究は、高齢化社会の中で重要性を増加しつつある年金制度及びそのための年金資金の運用に関する課税問題を検討するものである。 まず、年金制度として、高齢化社会を運営するための公的資金としての年金保険と税制との比較研究を行っている。さらに、それを自助努力としての年金の私的保険も検討に加えている さらに、年金制度の運用においてまず(1)年金保険料の課税上の取扱い、ついで(2)年金資金の運用に対する課税、そして(3)年金給付に対する課税のあり方について検討を行っている。 今後の高齢化社会に向って、年金制度のあり方及びその課税の仕組みは避けて通れない課題であり、研究の一助となることを願っている。
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