研究課題/領域番号 |
10620083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
坪井 善明 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (00163874)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 現代ヴェトナム / 政治決定メカニズム / ヴェトナム共産党 / 集団指導 / 社会主義 / 市場経済 / 祖国戦線 / フランス植民地 / ヴェトナム戦争 |
研究概要 |
-現代ヴェトナムにおける政治決定メカニズムを、ヴェトナム共産党組識(政治局、常任委員会、中央委員会、総会、地方組織)と政府組織(中央政府、地方行政組織)双方の分析、及びその相互関係の機能の仕方を分析した。 -ヴェトナム共産党の党員となる選出過程、及び党員の義務と特権の具体的分析を歴史的に行った。 -また、ヴェトナム共産党の大衆団体、とくに祖国戦線の政治的役割(国会議員候補者の推薦過程で祖国戦線のスクリーニングが決定的役割を果たすこと)をかなりな程度解明することができた。 -現在進行中の政治改革・行政改革が市場経済移行プロセスという経済改革と、いかに連動しているのか、いないのかを検討した。 -現代ヴェトナムの政治決定メカニズムを、ヴェトナムの歴史に遡って、集団指導のあり方(村落の長老会議の伝統)等、ヴェトナム社会のもつ歴史的特質にも光を当てた。 -ヴェトナムが影響を受けた(旧)社会主義国の旧ソ連、中国、東欧諸国、キューバ等の政治決定メカニズムとの比較研究を行った。 -さらに、ヴェトナムもかつてフランス植民地であったことにより、フランス式統治方法の影響を受けている。旧フランス植民地であったカンボジア、ラオス、アルジェリア、アフリカ・フランス語圏諸国の政治決定メカニズムとの比較も行った。 -このようにして、資料的には不十分な所はあるものの、現代ヴェトナムの政治決定メカニズムの全容はほぼ解明できた。
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