研究課題/領域番号 |
10630013
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
川又 邦雄 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (30051569)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 企業の貢献 / 自由参入 / 過剰参入 / オークション / 優モデュラ性 / ネットワーク / 完全グラフ / 結託形成 / 独占的競争 / 対安定性 / インセンティブ / 効率性 / 垂直的統合 / 接続料金 / 参入企業数 |
研究概要 |
本研究では経済組織の主体間の結びつきをネットワークとしてとらえ、その形式の誘因と経済成果について検討を行った。主な研究成果は以下の通りである。 (1)ネットワーク形成のインセンティヴと安定性に関する論文(On the Efficiency and Stability of Networks)では(i)ネットワーク形成のインセンティヴがあっても、そのようにして形成されたネットワークが社会的な厚生を最大にしないこと、また逆に(ii)社会的に望ましいネットワークを形成するためのインセンティブが翔場合のあることを、さまざまなケースについて検討した。さらに(iii)インセンティブと効率性が両立するための十分条件のいくつかを示した。 (2)また「企業の貢献と最適参入」について論じたOptimal Entry and Contribution of a Firmではまず「企業の社会的貢献」の概念を、「産業内に新たに企業が参入した後の最大厚生と参入前の最大厚生の差」として定義し、その値と参入企業の利潤の大きさとの関係を検討した。とりわけ企業の数が連続濃度の無限大の場合には、いくつかの明確な結論を導くことができた。古典的な経済環境の下での(i)競争モデルでは、企業の貢献と利潤が等しく、参入企業数が最適になること、また(ii)独占的競争モデルでは、利潤が企業の貢献を上まわり、参入が課題になることが主要な結果である。
|