研究課題/領域番号 |
10630059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
堀中 浩 明治大学, 商学部, 教授 (70061843)
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研究分担者 |
小出 修三 明治大学, 商学部, 助教授 (20267355)
柿崎 繁 明治大学, 商学部, 教授 (60204327)
風間 信隆 明治大学, 商学部, 教授 (60130803)
涌井 秀行 明治学院大学, 国際関係学部, 教授 (40298055)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 東アジア / グローバリズム / IT革命 / アジア通貨・経済危機 / 中国 / IT産業 / 自動車産業 / 国際物流 / アジア / リージョナリズム / 情報化 / アジア国際物流 / アジア通過・経済危機 / エレクトロニクス産業 / アジア物流 |
研究概要 |
現代資本主義は、脱植民地の時代を迎え、名実ともに国民経済を構成単位とする世界経済を成立させ、先進資本主義国と発展途上国に二分された世界を作り出した。多国籍企業・独占資本は、諸国家を資本の為の機構に変えるべく、グローバリゼーションの促進を使命とするイデオロギー=グローバリズムをしきりと鼓舞している。 本研究は、資本のグローバリゼーションがもたらす様々の課題を明確にし、それのもつ意義を検出し、現代資本主義の持つ段階的な諸特徴を明らかにした。 具体的にまず、中国について「社会主義市場経済」がどこへ向かおうとしているのかを中国の歴史的過程のなかでの位置づけ、資本のグローバリゼーションが急速に進む中で、工業化過程の特徴的形態としての海外市場への依存度の高さから「外生的循環」との定義づけが与えられ、中国経済の高度成長の持つ歴史的意義を明らかにした。 次に、電子工業を対象とし、その広がりがうみ出した「IT革命」は、東アジア経済に新たな特徴を創り出した。即ち東アジアでは、IT部品工業を中心とした新たな産業集積が各地で形成され、それぞれを結び付ける新たな域内貿易が国家を超えて形成・発達して、東アジア地域全体の産業の再編成が進行し、「奇跡」と「危機」を繰り返すことが解明された。 次いで、自動車産業をとりあげ、資本のグローバリゼーションのもたらす課題を検証した。東アジアでは、日本の自動車メーカーの進出と結びついて、各地で「国民車」構想が具体化していき、それが工業化過程のメルクマールとなっていった時期があったが、1997年の「アジアの通過・経済危機」後、事態は一変し、欧米自動車メーカーが中心となって進めているM&Aの狙いが解明され、このような変化からアジア諸国は何を学びとらなければならないのか、課題が提起されている。 最後に、情報のネットワーク化が進み、情報と結合した物流ネットワークが完成し、その極点が形成され、国境を越えた交通の機能とその意義が解明されている。
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