研究課題/領域番号 |
10630085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀内 昭義 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00018029)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 金融制度 / 金融仲介機能 / 企業経営統治 / 不良債権問題 / 天下り / 金融ビッグバン / 不良債権 / コーポレート・ガバナンス / 金融自由化 / 健全経営規制 |
研究概要 |
この研究は、1990年代に日本を襲った金融危機、とくに銀行危機のプロセスとその日本経済への影響を経済理論の観点から多面的に分析したものである。 第一論文「日本の金融制度改革展望―Path DependenceとAdaptive Efficiency」研究の出発点として、第二次対戦後の日本経済を「支配した」金融システムの歴史的な背景と、そのシステムが抱える硬直性をpath dependenceとadaptive efficiencyという二つの概念に依拠して分析している。 第二論文「Financial Fragility and Recent Developments in the Japanese Safety Net」と第三論文「Japan's Bank Crisis:An Overview from Governance Perspectives」」は、1990年代に日本の銀行システムが直面した「不良債権問題」と、それによって生じた脆弱性の問題を、企業経営統治の理論(corporate governance)に即して分析している。また第四論文「The Big Bang:Idea and Reality」は1996年に日本政府が発表した「金融ビッグバン構想」の経済的背景と、そのインパクトを概観している。最後の第五論文「Did Amakudari Undermine the Effectiveness of Regulatory Monitoring in Japan?」は、日本の金融行政の問題点を、規制当局から民間銀行への「天下り」を分析することによって浮き彫りにしようとする試みである。
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