研究課題/領域番号 |
10630099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田畑 吉雄 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30028047)
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研究分担者 |
竹田 英二 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80106624)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ポートフォリオ / 適応過程 / インデックス・ファンド / ベイズの定理 / ゴール・プログラミング |
研究概要 |
資本市場で実現した證券価格の情報が時間の経過とともに入手できる状況において、危険資産の収益率を表す確率分布の各種パラメータの変化を考慮したモデルの構築を目指し、関連論文の入手と精読、研究者との討論を中心に研究を遂行した。研究成果として、現実の市場を取り巻く諸要因を考慮に入れた投資意思決定に関する成果を学術誌に掲載した。この論文は不確実性下での投資意思決定問題を扱うのに、期待収益の最大化とリスクの最小化のような互いに相反する複数の目的関数を設定し、取引費用、税金などもモデルに含めてゴールプログラミングを用いて最適な投資方法を見出すアルゴリズムを与えた。さらに、インデックス・ファンドが市場全体の投資効率を表す基準ポートフォリオの挙動をもっともうまく模擬するように設計されたポートフォリオであり、その性質を解明できれば、市場全体の性質を推論する上できわめて有効になると考えられる。そこで、研究対象を適応的なインデックス・ファンドの設計に絞り、ベイズ流の統計手法を駆使して、収益率の確率分布に含まれる2つのパラメータが情報の入手によりどのように変化するかを加味した新しいモデルを構築し、その数理的な背景と必要なアルゴリズムを構築した。その成果は日本OR学会の研究部会で報告したのをはじめ、ニュージーランドとアメリカ合衆国で開催された学会でも報告し、内外の研究者からの意見と反響を求めている。これらの報告を基礎にしてインデックス・ファンドと適応的な均衡価格との関係の解明問題を解決すべく研究中である。
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