研究概要 |
本研究の目的は,日本にある欧米系多国籍企業の日本法人をつうじて,欧米系多国籍企業の実態を明らかにすることにあった。そのために,本年度は,1.文献研究,2.アンケート調査の準備,3.インタビュー調査などおこなうこととした。 まず,外資系企業にかんする文献・資料の収集をおこなった。それらの検討については,まだ資料の数が少なく,具体的な検討を行う段階には至っていない。しかしながら,大まかに見ていくと,日本企業の地域統括会社と同様,製品事業部と地域統括会社の関係が複雑であり,日本企業と同様の問題があるようだとわかってきた。今後,この文献研究をさらに発展させることにより,その問題をどのように解決してきているのかどうか,探っていきたいと考えている。 また,アンケート調査の準備については,アンケート調査の質問項目の検討については文献研究で明らかになってきた問題をもとに,検討を行っている段階である。また,発送リストの作成もおこなった。 最後に,インタビュー調査であるが,関連の機関や,関わりの深い人などに話を聞いた。その結果,情報システムの発展により地域経営が進んできている.また,グローバルな統合が進んでいるなかで地域統括会社の役割が変わっでくるのではないか,ということが見えてきている。 だたし,以上のことは,代表的な企業のケースをもとにしたものであり,次年度以降,アンケート調査をおこなうことにより,地域統括会社の全体像を明らかにしていく予定である。
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