研究課題/領域番号 |
10630113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
米谷 雅之 山口大学, 経済学部, 教授 (50034864)
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研究分担者 |
米谷 雅之 山口大学, 経済学部, 教授 (50034864)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ベンチャー企業 / 製品開発 / マーケティング / 製品差別化 / 市場細分化 / 新製品 / 中小企業 |
研究概要 |
1.新製品開発成果を規定する要因についての研究は、カナダのNewProd Project、サセックス大学のProject SAPPHO 等の研究が有名である。論者により区々であるが、市場要因、技術(資源)要因、競争要因、プロセス要因の4つに集約できる。これらの研究をレビューするとともに、新製品開発の成果を規定する要因について考察できた。 2.中国地域の製造企業と販売企業を対象としたアンケート調査のデータを利用して、ベンチャー企業を含む中堅中小企業の製品開発やマーケティングの問題を明らかにした。一般に、ベンチャー企業等の製品は商品の事前評価や市場調査に問題があり、商品としての完成度が低い。限られた経営資源の中で、製品開発をどのように進めていけばよいのかについて、明確な指針を持っていない企業が多い。中には優れた技術シーズをもっているにもかかわらず、製品化プロセスや販売面での問題のために、それが生かされていないケースが多く見られる。 3.技術革新が進むなかでの新製品開発は、市場ニーズはもちろんのこと技術的条件をも満たさなければならない。製品開発の成果は能率と有効性の二つの次元からアプローチすることができる。能率は開発スピードやコスト節約を意味し、有効性は製品と市場ニーズのフィットないし適合である。開発された新製品は、この二つが満たされて初めてマーケッタビリティを得ることになる。 4.激しい競争の中で、開発される製品は製品コンセプトを明確にし、競争優位を持たなければならない。こうした視点から、製品戦略の形態としての製品差別化と市場細分化、および計画的陳腐化やモデルチェンジ問題が理論と実証の両面から明らかにされた。
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