研究課題/領域番号 |
10640101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
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研究機関 | 静岡大学 (1999-2000) 茨城大学 (1998) |
研究代表者 |
泰中 啓一 静岡大学, 工学部, 教授 (30142227)
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研究分担者 |
佐藤 一憲 静岡大学, 工学部, 助教授 (30261382)
菅野 正吉 茨城大学, 理学部, 教授 (00007759)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | モデル生態系 / 格子ロトカボルテラ模型 / 長期的な予測可能性 / 間接効果 / パリテイ法則 / フィードバック系 / 格子モデル / 生物進化 / システム生態学 / ロトカボルテラモデル / 最適化 / 黄金則 / 囚人のジレンマ / 生態系 / 摂動理論 / パリテイ則 / 生物の絶滅 / コンタクト プロセス / パーコレーション |
研究概要 |
本研究では、数理的モデリングと格子上のシミュレーションによって生物の進化と生物種の多様性や絶滅リスクを研究してきた。環境変動に対する生物の比較的長期的な予測可能性をテーマとしている。この予測問題では生態系だけにとどまらず、非平衡系、生物体内の反応プロセス、社会システムなど広範なフィードバック系の長期的予測をとりあつかってきた。とくに生態系では長期的予測は不可能性の問題として古くから知られている。生態系では「風が吹くと桶屋がもうかる」式の因果関係がよくわからないような事象が頻発する。これは生態系が非平衡フィードバック系の典型であるため、パラドックス的出来ごとが頻発すると思われる。これまで多くの生態学の論文では長期的予測の不可能性が論じられてきた。環境に対する生物の長期的応答は食物連鎖による間接的影響を強く受け、予測なんかとんでもないというものである。 本研究は、この予測の不可能性の問題に取り組み、1997年J.Phys.Soc.Japanに我々は、長期的応答のパリテイ法則を発表した。それ以後、パリテイ法則の生態系に関する問題を取り組んできた。さらに多くのフィードバック系の長期的予測の問題にも取り組んできた。成果は13個の論文として、叉は国内および国際会議において発表してきた。これは生物の進化の問題のみならず、生態系および多くの非平衡系の長期的予測の可能性の問題として今後とも重要であると思われる。
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