研究課題/領域番号 |
10640140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
藤井 宏 京都産業大学, 工学部, 教授 (90065839)
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研究分担者 |
久保 雅義 京都大学, 大学院・情報学研究科, 講師 (10273616)
伊藤 浩之 京都産業大学, 工学部, 教授 (80201929)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 脳の情報表現 / ユニタリー事象 / Joint PSTH / 意識化知覚 / gap junction / 抑制性介在細胞 / 時空カオス / 過渡的シンクロニー / FS細胞 / LTS細胞間 / サドル・ノード分岐 / アトラクタ痕跡 / バインディング問題 / Local Field Potentialの位相同期 / 抽象コインシデンス・ディテクター / GAP junction抑制系 / コインシデンス・ディテクター / 情報表現 / 主観的知覚 / 擬似アトラクター / テトロードアレイ電極 / 集団的コインシデンスディテクション / 動的セル・アセンブリー |
研究概要 |
●脳の符号化、情報表現に関する最新の理論的、生理学的知見をまとめた論文集である『脳の情報表現-ニューロン、ネットワークと数理モデル』を編者として出版した。 ●ユニタリー事象"内的認知"にともなう発火率の変動を伴わないongoing activity中に、内的な認知に関する"情報"が埋め込まれている可能性として、Aertsenらが提唱したユニタリー事象について、動力学的な観点から検証作業をおこなった。この結果は、The 3rd Riken-Tamagawa International Forum on Dynamic Brain '98において報告した。 ●Joint PSTH伊藤らは、生理学実験データからの動的セル・アセンブリーの検出、統計的記述の方法論としてのJoint PSTHの理論的基礎づけを行った。 ●意識下知党と裏セル・アセンブリーに関する考察 知覚や推論の過程とは、脳内においていかなる内的な表現をもち、どのような脳内ダイナミクスによって担われているのか?非意識下の"統合イメージ"、知覚バインディング("裏アセンブリー)は成立するか?非意識下の知覚を切り口として、問題の提起と理論(モデル)と実験の試みを議論した。 ●過渡的シンクロニーに関する実験的・理論的立場からのレビュー 脳の情報表現の基本的な要素であり、未解決問題のひとつである情報の統合("バインディング")の機序をテーマとして"過渡的シンクロニー"とその機能的意味について、最近のデータを踏まえたレビューをおこなった。 ●大脳新皮質における抑制性介在細胞のギャップ・ジャンクション結合系の動力学の研究-Gap Junction結合系のもつ時空カオス 脳の情報表現の研究への基礎作業として、大脳新皮質におけるFS細胞のGJ結合系の動力学の検討をおこない、新皮質における"GJ結合抑制系は時空カオスを内包する"と言う原理的可能性を提示した。この研究成果は、特定領域研究『先端脳』研究集会において速報した。また、現在、論文を準備中である。
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