研究課題/領域番号 |
10640185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎解析学
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研究機関 | 東北薬科大学 |
研究代表者 |
棚橋 浩太郎 東北薬科大学, 薬学部, 助教授 (90142398)
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研究分担者 |
三浦 康英 (三浦 康秀) 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (20091647)
武元 英夫 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (00004408)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 作用素不等式 / 古田不等式 / p-hynponormal operator / log-hyponormal operator / p-hyponormal operator |
研究概要 |
本研究の目的は、作用素論における古田不等式の研究である。古田不等式はそのユニークな形と証明方法で注目を浴びてから,様々な方向の応用、発展されてきている。ここでは、まず、古田不等式が、ヒルベルト空間上の有界線形作用素の場合だけでなく、Banach ^*-algebraの場合も、同様に成立することを証明した。証明には、新しい補題を開発する必要があったが、面白い証明が得られた。この方面の結果は、応用が多いと思われるので、更に、継続して調べる価値がある。 次にp-hyponormal operatorの拡張としてlog-hyponormal operatorという新しい作用素のクラスを見つけ、Aluthge変換を用いて、log-hyponormal operatorの面白い性質をいくつか調べた。ここではlog-hyponormal operatorのAluthge変換が、ちょうどp-hyponormal operatorのp=0に対応する性質を持つことを示した。また、log-hyponormal ooperatorに関するPutnam不等式も得られることができ、それは、やはりp-hyponormal operatorのPutnam不等式のp=0に対応していることがわかった。また、log-hyponormal operatorのangular cuttingがp-hyponormal operatorと同様に可能であることを証明した。また、一般の作用素のAluthge変数の性質を調べ、log-hyponormal operator, p-hyponormal operatorの場合に応用することができた。 巾が負の古田不等式のbest possibilityはいぜんとして未解決である。ただ、否定的に解決できるであろうという有力な証拠が、古田らによって見つけられたので、解決は時間の問題であると思われる。今後も解決に向けて取り組みたい。
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