研究課題/領域番号 |
10640250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川崎 雅裕 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50202031)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | インフレーション宇宙 / 超対称性 / 素粒子的宇宙論 / ブラックホール / インフレーション / 超重力理論 / バリオン数生成 / 銀河形成 / 原始ブラックホール |
研究概要 |
超重力理論の枠組みでインフレーション宇宙について研究を行った。まず、ニューインフレーションの初期値問題がプレインフレーションと呼ばれるインフレーションがニューインフレーションの前に起これば超重力理論の効果で初期値が決まり、問題が解決することを示した。このダブル・インフレーションモデルは原始ブラックホールの生成や密度揺らぎスペクトルの折れ曲がりなどを予言し、観測的に興味深い。さらに、従来困難超重力理論の枠組みでは構築が困難であると思われていたカオティックインフレーションモデルについて調べ、新たな対称性を導入することによって超重力理論でのカオティックインフレーションモデルの構築をすることに成功した。また、超対称性理論でのバリオン数生成、特に、アフレック・ダイン機構とそれに伴うQボール生成について調べ、Qボールの存在によって理論のパラメータが厳しく制限されることを示した。それに関連して、超弦理論で予言される、モジュライ場についてそれが引き起こす宇宙論的な悪影響を回避するためのエントロピー生成メカニズムとその場合のバリオン数生成について詳しく議論し、バリオン数生成とエントロピー生成によるモジュライ問題解決の両立が難しいことを示した。
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