研究課題/領域番号 |
10640256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 皇学館大学 |
研究代表者 |
松岡 武夫 皇学館大学, 社会福祉学部, 教授 (90022722)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 超弦理論 / 湯川結合 / 小林・益川 行列 / フレーバー対称性 / 状態混合 / 牧・中川・坂田 行列 / ゲージ伝達機構 / 非摂動的動力学 / 小林・益川行列 / 牧・中川・坂田行列 / 超対称性 / 離散対称性 / 世代混合 / シーソー機構 / ニュートリノ振動 |
研究概要 |
超対称標準模型には理論的に未解明の多くの任意パラメーターがあるが、それらは、超対称で階層的な構造をもつものと、超対称性の破れに結び付いた普遍的な構造を持つものとに大別される。前者に関しては、超弦理論のようなフレーバー対称性を持つ統一理論においては、相互作用項にFroggatt-Nielsen機構が働き、超対称なパラメーターに階層的構造が導かれると考えられる。ここで、重要なことは、統一理論ではクオークやレプトン以外の標準模型にはない余分な粒子が登場し、それらがクオークやレプトンと状態混合を起こす可能性があることである。この状態混合によって、クオークの小林・益川行列とその各要素の基本的な階層構造が導かれることを示した。さらに、レプトンの牧・中川・坂田行列も検討し、第2世代と第3世代のニュートリノ間の混合がかなり大きくなる事を示した。一方、超対称性の破れについては、いわゆるFCNC問題からゲージ伝達機構が好都合であり、重力による伝達機構ではフレーバー依存性が現れるという困難がある。これは、一見すると超弦理論と整合せず統一理論の枠組みを大きく変更しないといけないように見えるが、モジュライ場の特徴から反世代の物質場が伝達の役割をし、反世代場から世代場への間でゲージ伝達機構が働くとすれば解決できることを示した。さらに、統一理論の枠組みとエネルギー物理への道筋について、従来の摂動的な超弦理論になかった新しい可能性として、超弦の非摂動的動力学に基づいたD-brane描像の統一模型についても検討を行った。
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