研究課題/領域番号 |
10640312
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
松浦 満 山口大学, 工学部, 教授 (60091211)
|
研究分担者 |
栗巣 晋揮 (栗巣 普揮) 山口大学, 工学部, 助手 (00253170)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | 量子井戸 / 量子ドット / 励起子 / ポーラロン / 混晶 / LOフォノン / 励起子分子 / 光学的性質 / ポーラロン効果 |
研究概要 |
・無限及び有限なバリアの量子井戸系の励起子に対するLOフォノン効果について議論した。特に、井戸幅の大から小につれて励起子の閉じ込めによる次元性が3次元-擬2次元(無限バリア)と3次元-擬2次元-3次元(有限バリア)と変化することに応じた励起子エネルギーへのバルク型、界面型LOフォノンモードの寄与を統一的に明らかにした、 ・極性混晶中でのLOフォノン、量子-格子相互作用を導き、電子に対するエネルギーシフト及び質量補正効果を計算した。また、量子井戸系でのLOフォノンモード及び電子-LOフォノン相互作用が、混晶の井戸層、バリア層への用いられかたで大きく異なることを示し、これらの系での電子エネルギーシフトを計算した。さらに、励起子に対するポーラロン効果をLOフォノン、励起子-LOフォノン相互作用、エネルギーシフトなどを井戸幅依存性、各モードの寄与を含め議論した。 ・量子ドット系での電子や励起子エネルギーに対するバルク型、界面型LOフォノンの効果を研究した。励起子エネルギーに対するLOフォノン効果は、サイズが小さくなるにつれ、バルクの値から小さくなり極限では0になることを示した、 ・(TiO_2/SiO_2)誘電体多層膜鏡上及び多層膜鏡なしでSiO_2中にCuCl超微粒子を坦持させた薄膜の光学特性を調べた。励起子吸収の量子閉じ込め効果による高エネルギーシフトを観測し、励起子分子による強い発光が明瞭に観測された。また、誘電体多層膜鏡上のCuCl超微粒子の励起子,励起子分子発光の発光強度の強い増大を観測した。さらに、励起子及び励起子分子発光の励起密度に対して1乗異常の非線形に増大を得た。
|