研究課題/領域番号 |
10640389
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理学一般
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
佐々田 博之 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (30146576)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | レーザー冷却 / ラゲールガウス光ビーム / 光トラップ / レーザークーリング / ラゲールガウスビーム / 原子操作 / 光ポテンシャル |
研究概要 |
平成10年度、レーザークーリングの実験装置を組み立て、^<85>Rbと^<87>1Rbの磁気工学トラップに成功した。光源にはRbの飽和吸収スペクトルに周波数安定化した外部共振器型半導体レーザーを用いた。高真空のガラスセル中で熱運動しているルビジウム原子のうち速度の遅い原子を冷却してほぼ静止させた。温度はおよそ100mKで1.2×10^7個、密度8×10^<10>particle/cm^3の原子が捕獲された。 平成11年度はレーザークーリングの実験環境の整備、実験装置の改良を行った。冷却原子の温度や密度の精密測定を行うために、トラップされた原子雲の画像をCCDカメラで撮影し、高速でパーソナルコンピューターに取り込むシステムを作った。同時に実験全体の制御をパーソナルコンピューターで行えるようにした。レーザークーリングの光源に半導体レーザーを利用しているが、Rbの共鳴線と同調させるためにはレーザーの温度を下げなければならない。結露をさけるために冬季以外実験ができなかったが、エアコンを整備した。また、化学的性質の激しいRbにさらされていた真空系にトラブルが多発した。このため、真空系にバルブを増やし、ターボポンプを常時使えるように改良した。予期せぬトラブルや工事のため、当初計画したラゲールガウスによる冷却原子の光トラップや画像取り込みシステムを利用した実験は行えなかった。しかし、今後の実験のため必要な準備を行うことができた。
|