研究課題/領域番号 |
10640402
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
栗田 敬 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00111451)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
|
キーワード | 火星 / クレーター / ランパートクレーター / エジェクタ / 衝突現象 / 惑星表面 / 滞水層 / 火星表層環境 / ランパート・クレーター / インパクト / 地形形成 |
研究概要 |
火星上でのみ見つかっているところのランパートクレーターは特異なタイプのクレーターである。その地形学的な特徴は地球上の火砕流やラハールのそれと類似しており、重力流としての特性を有している。本研究では我々はバイキング軌道船が取った高解像度画像にもとづいてこのランパートクレーターの地形学的特徴を研究した。我々が明らかにした点は 1) ランパートクレーターのオンセット直径はクリセプラニティアには明らかに存在している。またこのオンセット直径には地域的な変動が存在しており、これは帯水層(あるいは凍土層)までの深さが変化していることを示している。 2) 新鮮なランパートクレーターは二重ローブ型である。それは厚いインナーローブと薄いアウターローブからなる。この発見はシングルローブが典型的とした従来の研究結果と相反する。我々はこれまでの研究はアウターローブを覆ってしまうような風化作用を低く見積もっていると考える。 3) これら二つのローブの体積順序を決定した。インナーローブが先に堆積し、アウターローブが次に堆積した。これらの発見はランパートクレーターの形成メカニズムに重要な制約を与える。なでならば一回の衝突現象が二回のエジェクタの体積を引き起こしているからである。我々はこれらのローブの簡単な形式メカニズムを提案している。 4) 多重ローブ型のランパートクレーターは二重ローブ型の変形として解釈できる。
|