研究課題/領域番号 |
10640411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
半田 駿 佐賀大学, 農学部, 教授 (70156529)
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研究分担者 |
湯元 清文 九州大学, 理学研究科, 教授 (20125686)
茂木 透 北海道大学, 理学研究科, 助教授 (80182161)
田中 良和 京都大学, 地球熱学研究施設, 教授 (00025420)
下泉 政志 九州職能開発大学校, 助教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 海底電磁力計 / MT観測 / 電気伝導度異常 / 上部マントル / 東シナ海 / 九州 / マントルプリューム / 対馬 |
研究概要 |
中部九州の高密度GDS(Geomagnetic Depth Sounding)から、九州北西部海域の上部マントルに、高電気伝導度層があることが強く示唆されている。この研究では、従来型の海底電磁力計(OBRM)を、流れ(潮汐)の存在する浅海でも測定可能に改良し、これを用いて、九州北西方海域下の電気伝導度構造を明らかにすることを目的とした。 1海底電磁力計(OBEM)の改良 従来のOBEMは、底流のない深海での長期間の測定を想定している。しかし、観測海域の大部分は浅海であり。そのため、底流にも揺れず、かつ小型船舶で設置可能な小型の装置を開発する必要があり、佐賀大学所有のOBEM本体を小型に改良した。しかし、試験観測を行った結果、切り離し装置の形状の制約から、十分な性能とするためには電触型切り離し装置を用いて全面的に作りなおす必要があることが明らかになった。 2九州北西方海域でのOBEM観測 海洋研淡青丸(KT-99-15)で、1999年9月28日より13日間OBEM観測を実施した。場所はE129 14.957,N32 22.984(野母崎、男女群島のほぼ中間点)、水深は247mである。底流による振動が磁場成分に見られるが、傾斜計のデータからある程度の補正は可能である。予察によれば、この地点での比抵抗は、1000秒以上の周期でも極めて低く、五島-平戸の海底ケーブルによるMTの結果と似ている。また、このOBEM測点、雲仙を通る、男女群島-竹田測線で計6点のMT観測も実施した。現在、OBEM、陸上観測点でのデータを用いて、この測線での比抵抗断面を作成中である。 3対馬でのMT観測 海底観測のための装置の開発に平行して、九州西方のマントル良導体の分布を考える上で重要な、対馬列島でGDS・MT観測を実施した。その予察的結果によれば、対馬列島下には低比抵抗層の存在は認められない。
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