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衝突付加した海洋性島弧の復元

研究課題

研究課題/領域番号 10640434
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地質学
研究機関茨城大学

研究代表者

天野 一男  茨城大, 理学部, 教授 (00125791)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード南部フォッサマグナ / 島弧 / 衝突 / 背弧リフト / 火山中心 / 前弧 / ハイアロクラスタイト / 枕状溶岩 / 古地磁気
研究概要

「南部フォッサマグナにおける島弧-島弧多重衝突説」により2番目の衝突地塊と考えられている御坂地塊に焦点を絞り,衝突した海洋性島弧の復元を行った.特に衝突付加した島弧の中の火山中心〜前弧であったものと推定される御坂山地東部を中心に調査検討を行った.その結果,火山中心と考えられる御坂山周辺地域は,主としてデイサイトの塊状溶岩・同質ハイアロクラスタイトからなっており,一部に再堆積ハイアロクラスタイトが挟在していることがわかった.また,より東方の三ツ峠周辺には火山岩類を主な構成要素とするデブライトとタービダイトが分布しており,これらの上位に礫岩層が重なっていることが明らかになった.この事実は,三ツ峠周辺地域が前弧を形成していたことを示唆している.前年の研究で得られた御坂山地西部が背弧リフトであったという結果とあわせて考えると,御坂山地は西部から,背弧リフトー火山中心-前弧という一連の海洋性島弧システムを形成していたものと結論できる.また,御坂山地に分布する火山岩類について古地磁気の測定を実施した結果は,御坂山地の時計回り回転の可能性を示していた.この結果は,同時に実施した被衝突ブロック中の岩脈類の古地磁気測定から得られた御坂山地の北方にある被衝突ブロックの時計回り回転という結果とも調和的である.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 天野一男: "島弧-島弧衝突テクトニクスと堆積盆の形成"構造地質. 43. 11-20 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 天野一男: "衝突・付加した海洋性島弧の復元"月刊 地球. 21(12). 789-793 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Martin,A.J.: "Facies analysis of Miocene subaqueous volcanielastics in Koma Mountains,South Fossa Magna,central Japan"Jour.Geol.Soc.Japan. 105(8). 552-572 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 日本地質学会: "地震列島日本の謎を探る"東京書籍. 236 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Martin,A.J.: "Facies analyses of Miecene subaqueous volcaniciastics in the Koma Mountains,South Fossa Magna,Cerctral Japan" Jour.of the Geological Society of Japan. in press. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 天野一男(頂目執筆): "堆積学辞典" 朝倉書店, 470 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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