研究課題/領域番号 |
10640460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 輝秋 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (80111582)
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研究分担者 |
佐藤 暢 東京大学, 海洋研究所, COE研究員
加藤 泰浩 山口大学, 理学部, 助手 (40221882)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | インド洋中央海嶺 / ロドリゲス海嶺三重点 / 中央海嶺玄武岩 / 熱水変質 / 島弧 / 背弧海盆 / インド洋海嶺 / 熱水変質玄武岩 |
研究概要 |
沈み込み帯における島弧の火成活動では、島弧地殻、上部マントル、沈み込むスラプが複雑にからみ合い、その火成活動の解明を困難なものにしている。一方、中央海嶺での火成活動では、地殻は島弧に比べ数分の1程度と薄く、その影響が小さいため、中央海嶺玄武岩は島弧の火山岩に比べ、マントルの情報をより直接的に反映していると考えられている。中央海嶺玄武岩の研究は島弧マグマの発生と挙動を解明する上でも、重要な基礎的研究であると認識されているにもかかわらず、日本での取り組みは大変遅れていた。 このような背景のもとで行われた白鳳丸KH93-3航海では、インド洋ロドリゲス海嶺三重点付近からドレッジで約2000kgの海底岩石を得た。特に南西インド洋海嶺東端の、海嶺三重点付近の水深3000mから5050mにいたる急崖には、高度差約1500mに渡り、海洋地殻の断面が露出していて、この急崖から約1000個の変質程度の異なる玄武岩が1回のドレッジにより採集された。これらの岩石の主成分および微量成分元素の全岩化学分析を中心に研究を行った、そして中央海嶺玄武岩の熱水変質や海底での低温風化に伴う元素の挙動を明らかにする事に成功した。更にこのような玄武岩の変質に関する地球科学的特徴は、国際深海掘削計画(IPOD/ODP)の深さ2000mに至る掘削孔504B中の枕状溶岩帯から漸移帯を経てシート状岩脈帯までの岩石に見られる。特色ある地球化学的変化に相当していることも解った。 中央海嶺系と緑海を伴う島弧海溝系の火成作用及びその変質過程の比較研究も行った。
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