研究課題/領域番号 |
10640518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
荒木 修喜 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30115670)
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研究分担者 |
川井 正雄 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (60161270)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | インジウム / アリル化 / シクロプロペン / シクロプロパン / キレーション / ノルボルネノール / 立体選択性 / 位置選択性 / ノルボルネン / 選択性 / インジウム反応剤 / 立体選択的合成 |
研究概要 |
金属にキレーションが可能なヒドロキシ基を分子中に有するシクロプロペンならびに関連化合物についてアリルインジウムとの付加反応(アリルインデーション)を研究し、キレーションによる反応の加速効果や選択性に及ぼす影響について総合的な検討を行った。 3位に水酸基を持つシクロプロペンでは、ヒドロキシ基がアリルインジウム反応剤と強固なキレーションを形成し、高い立体選択性で付加生成物を与えた。また、シクロプロペンの1位にヒドロキシアルキル基を有するシクロプロペンでは、アルキル鎖長が反応の立体ならびに位置選択性に大きく影響することを発見し、適度な鎖長を選択することにより選択性のスイッチングが可能であることを明らかにした。更に、アリルインデーションに使用するインジウム反応剤や反応溶媒によっても位置ならびに立体選択性をチューニングできることを見出し、本反応を特徴づける多様な因子の全貌を明らかにした。また、反応の第一次生成物であるシクロプロピルインジウムをはじめて安定に単離することに成功し、その構造をX線結晶構造解析によって解明した。 さらに、シクロプロペン同様、分子内に歪んだ環内二重結合を有するノルボルネノール誘導体についても併せて研究を行い、ヒドロキシ基のキレーションによる高い立体および位置選択性の発現と反応の加速が顕著に観測された。
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