研究課題/領域番号 |
10640528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
秋山 隆彦 学習院大学, 理学部, 教授 (60202553)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | アリル化反応 / アリルゲルマン / 官能基選択性 / 不斉合成 / エナンチオ選択性 / スカンジウムトリフラート / アリル化 / アルデヒド / ビナフトール / ホモアリルアルコール / 有機合成化学 |
研究概要 |
有機合成化学の分野においてこれまでほとんど注目されていなかった有機ゲルマニウム化合物に着目し、新規なアリル化試剤としてアリルゲルマンを用いたアリル化反応について研究を行った。 スカンジウム(III)トリフラート触媒存在下、含水アセトニトリル中、テトラアリルゲルマンをアルデヒドに作用させると、アルデヒドのアリル化反応が速やかに進行し、対応するホモアリルアルコールが高収率で進行した。本反応は、ケトン存在下アルデヒドに対して官能基選択的に進行した。更に、アルデヒドスカンジウム(III)トリフラートを触媒存在下、アリルトリエチルゲルマンにアルジミンを作用させるとアルジミンに対するアリル化反応が速やかに進行し、対応するホモアリルアミン誘導体が収率よく得られた。また、本反応は、アルデヒド存在下イミンに対して高い官能基選択的に進行し、アルデヒド、アミン、アリルゲルマン三成分縮合反応が効率よく進行することを明らかにした。 次に、イミンの活性化反応が、より安価な試薬であるBF_3・OE_<t2>-CH_3CO_2H混合系を用いることにより可能であることを見いだした。すなわち、アルデヒド、アミン、アリルゲルマンの3成分縮合反応が効率よく進行し、対応するホモアリルアミンが高収率で得られた。 アリルゲルマンを用いたエナンチオ選択的なアリル化反応の開発を目ざした。チタンテトライソプロポキシドと(R)-(+)-BINOLより調整したキラルな触媒を用いることより、アルデヒドに対するアリルトリエチルゲルマンのアリル化反応がエナンチオ選択的に進行し最高89%eeで対応するホモアリルアルコールが得られた。
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