研究課題/領域番号 |
10640533
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
藤原 尚 近畿大学, 理工学部, 助教授 (30190101)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 硫黄一遷移金属間結合 / 自己集合単分子膜 / ハイブリッドナノクラスター / 硫黄ー遷移金属間結合 / 硫黄-遷移金属間結合 / 有機表面 |
研究概要 |
本研究において、酸化還元活性なテトラチアフルバレンおよびC_<60>フラーレンにより機能化したチオール単分子膜修飾ナノスケール金クラスターを初めて合成した。本年度に得られた研究成果について、以下に要約する。 1) 電子ドナーであるテトラチアフルバレン(TTF)により機能化した新規酸化還元活性チオール単分子膜修飾ナノスケール金クラスター(TTF-Au clusters)は、オクタンチオール存在下、Au^<3+>をNaBH_4で還元することによって得られるC8-Au clustersとTTF-モノチオール誘導体とを反応させることにより合成した。高分解能透過型電子顕微鏡(TEM)による観察を行ったところ、TTF-Au clustersは、母体として用いたC8-Au clustersの粒子径および粒径分布を反映した直径2-4nmの非常に分散性に優れた金クラスターであることがわかった。 2) C_<60>-モノチオール誘導体を用いることにより、カーボンナノクラスターであるC_<60>フラーレンを導入した非常にユニークなナノ構造体C60-Au clustersを得ることに成功した。C60-Au clustersに関しては、金クラスターの直径が2nmの非常に粒子径分布の狭い分散性に優れた金クラスターを得ることができた。このことは、C_<60>フラーレンの直径が約1nmであることから考えても非常に興味ある構造を有する複合ナノクラスターを合成できたことになり、極めて粒子径の揃ったクラスターが得られたことは今後の応用に際しても大きな利点となるものと考えられる。
|