• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

極性相互作用によって発現するポリシランの新規物性

研究課題

研究課題/領域番号 10640564
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機能・物性・材料
研究機関大阪府立大学

研究代表者

岡 邦雄  大阪府立大学, 先端科学研究所, 助教授 (50090452)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードポリシラン / 極性相互作用 / サーモクロミズム / ソルバトクロミズム / コンフォーメーション / 速度論効果 / イオノクロミズム / 水素結合 / 冷却速度依存性 / 極性効果 / 磁場効果 / キャリアー移動度
研究概要

ヒドロシリル化反応あるいはグリニヤール反応によりCl(RSi-R')Cl[ここでRまたはR'はアルキル、アリール、または次のようなエーテル性置換基[-(CH_2)_3-O-(CH_2CH_2O)_m-R,m=0-3,-(CH_2)_3-O-Ph,-(CH_2)_4-O-C_3H_7,-(CH_2)_5-O-C_2H_5,and-(CH_2)_6-O-CH_3]を合成し、これをナトリウムで縮合して対応する新規な極性ポリシランを合成した。殆どが極性を持ちTHF、アセトニトリル、アルコール類などの極性溶媒に可用性となり、これまで知られていなかった溶媒の極性に依存するUVスペクトル変化(ソルバトクロミズム)を示すことを明らかにした。特にオリゴエーテル基を持つポリシラン類は水溶性となり、水素結合を形成してこれまで知られていないソルバトクロミズムを示すことが解った。また、これらのポリシランは側鎖部でLiClO_4と錯体を形成する。固体状態で温度を低下させると、Li/Si比が小さな時には連続的な長波長シフトを、Li/Si比が大きな時は短波長シフトを示す(イオノクロミズム)。
ポリ{ビス(4-プロポキシ)シラン}は水素結合を形成すると、その程度に応じた非連続的なスペクトルシフトを示す。サーモクロミズム挙動との比較によりこの変化は側鎖部のバルキーさが増大した結果、サーモクロミズム転移が固体状態の転移以上の室温にまで上昇した事に起因する事が解った。サーモクロミズムとソルバトクロミズムの比較検討をした結果、これまでに確立されたと思われていたポリジアルキルシランのサーモクロミズム現象には熱力学的な安定性だけでなく速度論的な準安定状態が多数あり、冷却速度を変化させることによって低温でのコンフォーメーションを制御できることも明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] K.OKA: "Thermochromism and Solvatochromism of Non-Conic Polar Polysilanes"J.Organomet.Chem.,. 611. 45-51 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kanai: "A New Cooling-Rate Dependent Thermochromism of polydioctylsilane"Chem.Lett.,. 650-651 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Oka: "Solvatochromism and Thermochromism of Non-ionic Polar Polysilanes"J.Organomet.Chem.. 611. 45-51 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kanai: "A New Cooling-Rate Depending Thermochromism of Poly(dioctylsilane)"Chem.Lett.. 650-651 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kanai: "A New Cooling-Rate Depending Thermochromism of Poly (dioctylsilane)"Chemistry Letters. 650-651 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] K.Oka: "Solvatochromism and Thermochromism of Non-ionic Polar Polysilanes"Journal of Organometallic Chemistry. 611. 45-51 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Y. Nakayama: "Hole Transport in Oriented Polysilane Films"Solid State Commun.. 109. 45-49 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] L. Pan: "Mass Spectroscopy Study on Pyrolysis of Polysilanes"J. Photopolym. Sci. Technol.. 11. 133-138 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中村, 岡他4名: "Influence of Magnetic Fields on UV Absorption and Carrier Transport in polysilanes" Solid State Commun. ,. 106. 47-50 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] R.West,K.Oka他4名: "An Electroluminescent Polysilole and Some Dichlorooligosiloles" J.Am.Chem.Soc. ,. (in press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi