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急速凍結法と免疫細胞化学的方法を用いた葉緑体分裂リングの構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 10640647
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物形態・構造
研究機関東京大学

研究代表者

箸本 春樹  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90134410)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード急速凍結 / 色素体分裂 / 色素体分裂リング / 葉緑体分裂 / 葉緑体分裂リング / Marchantia polymorpha / Klebsormidium flaccidum / 葉緑体 / Klebsormidium floccidum
研究概要

色素体分裂狭窄部の微細構造の解析のため,ゼニゴケMarchantia polymorpha発芽胞子および緑藻類のミカンヅキモとKlebsormidium flaccidumの細胞について急速凍結・凍結装置による固定を試みた.その結果,ゼニゴケとKlebsormidiumで液体ヘリウム温度の純銅ブロック圧着法によって良好な固定像が得られた.急速凍結・凍結置換法による切片の観察の結果,ゼニゴケ発芽胞子において高等植物におけると同様,色素体分裂狭窄部に二重分裂リングが認められた.Klebsormidiumでも詳細な観察を行った結果,二重の葉緑体分裂リングをもっていることが明らかになった.また,分裂途中のKlebsormidiumの葉緑体で分裂リングが閉環していないものが,連続切片の再構成によって見い出された.おそらく,分裂リングの形成が分裂部位の包膜の一箇所から始まり,環状に延長して最終的に閉環するのであろう.また,形成途中と思われる分裂リングにマイクロポディ様オルガネラが密着しており,その表面から繊維状構造の束が出て,分裂リングに合流していると見られる像が観察された.マイクロボディ様オルガネラが分裂リングの形成に何らかの役割を果たしていると考えられる.分裂狭窄部の微細構造を明らかにするために,凍結割断・レプリカ法を試みたが,残念ながらいまのところ良好な像が得られていない.この点にていては試料作成法等についてさらに検討する必要がある.急速凍結試料を用いて,抗アクチン抗体を用いた免疫電顕法によってアクチンが分裂リングに局在しているかどうかを調べたが,ネガティブな結果であった.また,ゼニゴケ発芽胞子にサイトカラシンを投与して葉緑体分裂を阻害するかどうかを調べたところ,アクチンが葉緑体分裂に直接関与しているという証拠は得られなかった.

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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