研究課題/領域番号 |
10640657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長山 俊樹 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80218031)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 神経行動学 / アメリカザリガニ / 局所回路 / 抑制 / 伝達物質 / シナプス / グルタミン酸 / GABA / 中枢 / ノンスパイキング介在ニューロン |
研究概要 |
ザリガニ尾扇肢運動を制御する局所回路において従来から知られるGABAのみならずグルタミン酸も抑制性伝達物質として機能していることが電気生理学的・薬理学的・神経化学的解析により明らかとなった。 (1)グルタミン酸抗体を用いた免疫組織化学染色によってグルタミン作動性ニューロンの細胞体のラベル化に成功し、多くの運動ニューロン並びにいくつかのスパイキング局在ニユーロンがグルタミン作動性であることが示唆された。 (2)グルタミン酸・GABAのニューロパイル内局所微量投与に対する局所回路ニューロンの応答及び感覚刺激に対する局所回路ニューロンの応答の比較、クロライド・チャンネルプロッカーであるピクロトキシン及び低クロライド・リンガー液灌流による局所回路ニューロンの応答への影響を解析した結果、(1)多くの局所回路ニューロンがGABA・グルタミン酸両方に抑制性応答を示すことが判明した。(2)感覚刺激に対する運動ニューロンの抑制性応答はGABA作動性のノンスパイキング介在ニューロンによっていることが判明した。(3)感覚刺激に対するノンスパイキング介在ニューロンの抑制性応答はGABA作動性のノンスパイキング介在二ユーロン・グルタミン酸作動性のスパイキング局在ニューロンの並列回路によっていることが示唆された。スパイキング局在ニューロンからは短く早いIPSP、ノンスパイキング介在ニューロンからはゆっくりとした持続時間の長いIPSPが供給されていることが示唆された。
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