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ゾウリムシの概日リズムに対する共生クロレラの主導的制御

研究課題

研究課題/領域番号 10640660
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 動物生理・代謝
研究機関茨城大学

研究代表者

三輪 五十二  茨城大学, 理学部, 教授 (00007816)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードミドリゾウリムシ / 概日リズム / 共生クロレラ / 接合活性 / 未熟期
研究概要

クロレラを共生している単細胞生物ミドリゾウリムシは、接合活性や集光性に概日リズムが見られる。この概日リズムの周期の長さや位相の決定に対して共生クロレラが主導的に影響を与えていることがわかった。この影響は明期でのみ見られることや光合成阻害剤などで消失することから、クロレラの光合成産物であるマルトースや酸素が主要な働きをしていることが考えられ次のようなことがわかった。
1、白色細胞にマルトースを与えリズムを測定すると、周期の長さが緑色細胞と同じになる。
2、概日リズムを現さない変異株にマルトースを与えるとリズムが発現する。
3、接合活性を現さない変異株にマルトースを与えるとリズムが発現する。
4、白色細胞中や暗期の緑色細胞中にはマルトースは存在しないが明期の緑色細胞中には存在する。
5、明期の緑色細胞中にはマルトースの他に3糖や4糖も存在していることがわかった。
6、マルトース系列の3糖(トリマルトース)もマルトースと同様の効果があることがわかった。
一方、ミドリゾウリムシは一度接合すると、その後一定分裂回数の間は接合することのできない未熟期という期間がある。この未熟期の長さが概日リズムの周期の長さとどのような関係があるのか、概日リズムの周期の長さの短い突然変異体を単離して調べた。その結果、周期の短い細胞は接合後の未熟期の長さも短いことがわかった。さらに、同じ細胞でクロレラを持っている緑色細胞とクロレラを含んでいない白色細胞での未熟期の長さを比べたところ、緑色細胞の方が短いことがわかった。緑色細胞と白色細胞では緑色細胞の方が概日リズムの周期は長くなるのに、なぜ未熟期の長さは短くなるのかは今後の課題として残された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] Kenji Hasegawa: "Circadian rhythms in Paramecium"Trends in Photochemistly & Photobiology. 6. 75-96 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miho Tanaka: "Correlation of photosynthetic products of symbiotic Chlorella with the mating reactivity rhythms in a mutant strain of Paramecium bursaria"Zoological Science. (in press). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海老原史樹文: "生物時計の分子生物学"シュプリンガー・フェアラーク東京. 201 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 樋渡宏一: "ゾウリムシの遺伝学"東北大学出版会. 168 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenji Hasegawa et al: "Circadian rhythms in Paramecium"Trends in Photochemistry & Photobiology. 6. 75-96 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miho Tanaka and Isoji Miwa: "Correlation of photosynthetic products of symbiotic Chlorella with the mating reactivity rhythms in a mutant strain of Paramecium bursaria."Zoological Science. (in press). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenji Hasegawa: "Circadian rhythms in Paramecium"Trends in Photochemistly & Photobiology. 6. 75-96 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Miho Tanaka: "Correlation of Photosynthetic products of symbiotic Chlorella with the mating ractivity rhythms in a mutant strain of Paramecium bursaria"Zoological Science. (in press). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 蓮沼仰嗣 ら 編: "光シグナルトランスダクション"シュプリンガー・フェアラーク東京. 195 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 樋渡宏一編: "ゾウリムシの遺伝学"東北大学出版会. 168 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 海老原史樹文 編: "生物時計の分子生物学" シュプリンガー・フェアラーク東京, 201 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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