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エゾタンポポにおける無融合生殖複合体の構造と形成過程

研究課題

研究課題/領域番号 10640678
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 系統・分類
研究機関新潟大学

研究代表者

森田 龍義  新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (30115084)

研究分担者 西野 貴子  大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (20264822)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードタンポポ属 / 倍数体 / 無融合生殖 / 無融合生殖複合体 / エゾタンポポ / 倍数体種分化 / アイソザイム / 葉緑体DNA / 倍数性種分化
研究概要

エゾタンポポの無融合生殖複合体の構造を明らかにする目的で、東北地方の21地点から150個体のエゾタンポポを採取した。また、複合体の一部と考えられたウスギタンポポを同じく東北地方の9地点から73個体採取した。9酵素13遺伝子座の酵素多型を用いてクローン分析を行い、プロイディアナライザー(フローサイトメーター)による倍数性レベルの測定をおこなった。エゾタンポポは大部分が3倍体で、1地点のみ3倍体と4倍体を含む混合集団であった。一方ウスギタンポポは、9地点中、8地点が5倍体であり、1地点のみ4倍体であった。プロイディアナライザーによる解析の結果、エゾタンポポの3倍体および4倍体は、2倍体種カントウタンポポの値から計算される1ゲノムサイズの3倍あるいは4倍となり、エゾタンポポがカントウタンポポと同一のゲノムのみを持つ倍数体であることを示した。しかしウスギタンポポは4倍体、5倍体の期待値より大きなピークインデックスを示し、ウスギタンポポが日本産2倍体種以外のゲノムを含むことが明らかになった。酵素多型分析により、エゾタンポポの3倍体は7クローン、4倍体は2クローン、ウスギタンポポの4倍体は1クローン、5倍体は3クローンから構成されていた。エゾタンポポとウスギタンポポのアイソザイム遺伝子を比較することにより、ウスギタンポポのすべてのクローンが共有し、ウスギタンポポにのみ存在する対立遺伝子が6個存在することが判明した。Skdh-a,mdh-d,sod-l-a,pgm-2-a,acn-2-c,dである。逆に、エゾタンポポにのみ存在し、しかもエゾタンポポが共有する対立遺伝子はなかった。ウスギタンポポに固有の6個の対立遺伝子のうち3個(skdh-a,mdh-d,sod-l-a)は台湾の2倍体種タカサゴタンポポに固有の対立遺伝子であることが判明しているので、ウスギタンポポはタカサゴタンポポ由来のゲノムを持つことが示唆された。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西島雅弘,金澤敬司,森田竜義: "イワウチワとオオイワカガミの種子生態"新潟県生物教育研究会誌. 36号. 9-15 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Nishizima, K.Kanazawa and T.Morita: "Seed ecology in Shortia uniflora and Schizocodon soldanelloides var. magnus"Bull. of the Niigata Prefectural Biological Soc. for Education.. 36 (in Japanese). 9-15 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西島雅弘,金澤敬司,森田竜義: "イワウチワとオオイワカガミの種子生態"新潟県生物教育研究会誌. 36号. 9-15 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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