研究課題/領域番号 |
10650137
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
設計工学・機械要素・トライボロジー
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
冨山 哲男 東京大学, 人工物工学研究センター, 教授 (60197944)
|
研究分担者 |
桐山 孝司 東京大学, 人工物工学研究センター, 助教授 (10234402)
梅田 靖 東京都五大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40242086)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | インバース・マニュファクチャリング / 環境調和型製品設計 / アップグレード / 設計方法論 / 機能の独立化 / 機能の余裕付加 / 設計支援システム / アップグレード製品 / アップグレード設計パターン / CAD |
研究概要 |
本研究の目的は、機能のアップグレードが可能な機械の設計方法論を提案することであった。この目的を実現するために、本研究では以下の三段階で研究を行なった。 1. 設計パターンの抽出:実際の設計事例を分析し、設計パターンを抽出することにより、アップグレード設計方法論を整理、定式化した。この方法論に於いて基本となる設計パターンは以下の三種類である。 (1) 機能の独立化:対象機能を発現している構造部分を独立化し、交換可能にする操作 (2) 機能の余裕付加:対象機能を発現している構造部分にあらかじめ余分な機能・性能を与え、それにより部品交換せずにアップグレードを可能にする操作 (3) アップグレード設計プロセス:アップグレード設計は、設計変更、その副作用の探索、副作用の解消の三段階のプロセスにより実現できる。 2. アップグレード計画手法の検討:製品シリーズの数世代にわたるアップグレード計画を作成することの重要性と、そこで決定すべき要因を明階にした。さらに、予測に関する「不確定性」を明示し設計解に反映させることがアップグレード設計の一つの鍵となることを明らかにした。 3. 設計支援システムの試作:1.、2.に基づき、計算機システムを試作した。 以上、本研究では、アップグレード設計の方法論を明らかにすることができたので所期の目的を十分果たすことができたが、残された課題として、アップグレード計画の高度化、「不確定性」を設計対象に反映させるための方法論の検討、ケース・スタディの実行が挙げられる。
|