研究課題/領域番号 |
10650240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械力学・制御
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
熊本 博光 京都大学, 情報学研究科, 教授 (10109019)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 事故 / 信頼性 / 安全性 / 異常 / 逸脱 / 連想 / 属性 / 分類 |
研究概要 |
システムの故障は機能すべきユニットの正常状態からの逸脱によって生じるので、設計者が潜在的な逸脱を予め網羅できれば、減らすことができる。逸脱の一部は可能性や深刻度の点で除外でき、残るものに対して設計変更などで対処することになる。本研究ではシステムの設計段階における安全関連の逸脱の体系化を行い、逸脱の想起を容易にした。 平成10年度ではシステムの構成要素にラベルをつけて分類した。たとえば、扇風機の羽根には「回転部」というラベルをつけ、これから「回転が止まる」や「回転数の異常」という逸脱を想起可能にした。ラベルとしては回転部、並進部、開閉部などの35種類を取り上げた。また、計算機インターフェースを作成した。 平成11年度では物質を素材、原料、生成物、サービス物質、貯蔵物などのタイプに、機能を拘束、変換、生成に大別した。逸脱を機能の実行に関連するもの、機能の仕様パラメータに関するもの、機能の副作用に関するもの、物質に関連するものに分けた。起動失敗、継続失敗、早期起動などは機能の実行の逸脱、「多い」、「少ない」、「ない」、「振動」、「逆」などはパラメータの逸脱、騒音などは副作用による逸脱である。起動失敗などは、「動く」、「回転する」、「流す」などの機能動詞を考えることにより、さらに細分化した。物質に関する逸脱は、力、モーメント、熱、寒冷、圧力などの物質へのストレッサを考えることにより、破壊、変形、曲がり、膨れなどに分けた。例えば、自動車のエンジンに対しては、スライダ結合から起動失敗、サージ、騒音、オイル凍結、低トルク、アフターバーナなどが見いだされた。
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