研究課題/領域番号 |
10650303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
金子 双男 (1999) 新潟大学, 工学部, 教授 (20016695)
加藤 景三 (1998) 新潟大学, 大学院自然科学研究科, 助教授 (00194811)
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研究分担者 |
新保 一成 新潟大学, 工学部, 助教授 (80272855)
金子 双男 新潟大学, 工学部, 教授 (20016695)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 表面プラズモン / 全反射減衰法 / エバネッセント場 / 光電変換素子 / LB膜 / 自己組織化膜 / 液晶 / 有機超薄膜 / 光散乱 / 放射光 / 光電変換 |
研究概要 |
金属薄膜上に作製された種々の誘起超薄膜の構造評価を、表面プラズモン(SP)励起を利用した光学測定、すなわち全反射減衰(ATR)法から詳しく調べた。誘起超薄膜には、ナノメートルオーダの秩序構造を有するラングミュア・ブロジェット(LB)膜や自己組織化膜を用いた。 本研究では誘起超薄膜の下地となりSPを励起させる金属薄膜のナノ構造や凹凸についても調べている。また、ATR法と逆の光学配置で金属薄膜や有機超薄膜にレーザ光を入射することでプリズム側に放射光が観測され、これがSP励起に関わる新しい現象であることがわかった。さらに、ラビングフリーの有機超薄膜を配向膜とした液晶セルについてもSP励起を用いたATR法から調べ、配向膜の物性評価とともにセル内の液晶分子の配向を、SP励起を用いたATR法で評価できることを明らかにした。 また、有機超薄膜の微視的な評価を行う目的でSP励起を利用したエバネッセント波検出装置を構築し、有機超薄膜からのエバネッセント波検出も試みた。このような測定は超薄膜表面の微視的な評価だけでなく、今後のナノメートルオーダの高密度機能応用にも適応できると期待される。さらに、スピロピランやアゾベンゼンなどの光異性LB膜については、光異性化に伴なうATR特性を調べるなど光機能の評価も行なった。また、SP励起を用いたデバイス応用に向けてメロシアニン色素LB膜を用いた光電変換素子も作製し、SP励起により短絡光電流の増大することを明らかにした。 以上の結果より、金属薄膜と有機超薄膜の界面に励起されたSP励起を利用した測定法により、膜構造の高精度な評価が可能であることを明らかにした。また、SP励起を利用することにより、種々のデバイス応用が可能と考えられる。
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