研究課題/領域番号 |
10650305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木村 豊明 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (70106631)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ポリエチレングリコール / グラファイト / PTCヒーター / スイッチング素子 / ケッチェンブラック / 電子移動 / 自己温度調節 / 面状発熱体 / 電荷移動 / 歪みセンサー / カーボンコロイド / 電気二重層キャパシター / ケッチェングブラック |
研究概要 |
初年度はマルチチャンネルロギングを導入し、測定に関するハードの部分を完成させた。また、ポリエチレングリコールとグラファイトとの相互作用を検討する目的で、グラファイト以外のカーボン、即ち典型的なカーボンブラックであるケッチェンブラックECをポリエチレングリコールに添加して、温度抵抗特性を調べた。その結果ポリエチレングリコール-ケッチェンブラックECの系では、温度上昇に伴う抵抗増加、即ちスイッチング現象が全く見られなかった。この機構を調べるために系の延び歪みと電気抵抗の関係を調べた結果、ケッチェンブラックにおいては粒子間の相互作用が強く、粒子が凝集して電極間に連鎖を形成すること、この連鎖はある程度の伸張に対しは切断されないことが判明した。 最終年度はポリエチレングリコールとグラファイトの相互作用を妨げるような添加物を添加することにより、この相互作用の存在を確認した.その結果誘電率の高いものは前述の阻害効果があることが解った。また完成したロギングを用いてポリエチレングリコール-グラファイト系および比較のために用いたn-ヘキサトリアコンタン-グラファイト系の複素誘電率を測定し、多量のデーターを入手することが出来た。現在これらのデーターを用いて、ポリエチレングリコール-グラファイト系における電気伝導の解析を進行している。本研究の系が非常にユニークであるので、実験結果だけを発表するというわけには行かず、理論モデルを構築し、数々のシミュレーションを行う必要があるので、論文発表には今少し時間を必要としている。
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