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水素化アモルファス炭素薄膜の形成過程と物性

研究課題

研究課題/領域番号 10650314
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 電子・電気材料工学
研究機関琉球大学

研究代表者

渡久地 實  琉球大学, 工学部, 教授 (10163982)

研究分担者 曽根川 富博  琉球大学, 工学部, 助手 (20295299)
比嘉 晃  琉球大学, 工学部, 助教授 (50228699)
前濱 剛廣  琉球大学, 工学部, 助教授 (60045044)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードa-C:H薄膜 / VHFプラズマ / スパッタリング法 / 水素分圧 / プラズマ処理 / 基板バイアス
研究概要

本研究では,VHFプラズマ(周波数60MHz)を用いたスパッタリング法による水素化アモルファス炭素(a-C:H)の作製に関して,成膜条件と膜構造の関係について詳細に検討した.また,水素プラズマ処理による薄膜の構造変化についても調べた.
スパッタガスとしてヘリウムと水素の混合ガスを用いた系において,a-C:H薄膜の堆積速度および膜中の結合水素濃度は,成膜時の水素分圧に強く依存することが明らかになった。
また,成膜時に基板に交流バイアス電圧を印加し,基板へ到達するイオンのエネルギーを制御した場合,バイアス電圧の増加とともに薄膜の構造が変化し,堆積速度および膜中の結合水素濃度の水素分圧依存性がバイアス電圧を印加しない場合と比較して,低い水素分圧側へ移行することがわかった.
赤外吸収分析の結果から,膜中に取り込まれる水素の結合様式は水素分圧によって変化し,適当な水素分圧において作製されたa-C:H薄膜は,sp^2C-H結合がほとんど見られず,薄膜のsp^2結合炭素の減少を伺わせる結果が得られた.さらに,膜中の結合水素濃度が高くなると,光学ギャップが高くなるとともに,屈折率が減少することが示され,水素分圧等の成膜パラメータを変化させることによりa-C:H薄膜の光学特性を制御できる可能性があることが明らかになった.
作製したa-C:H薄膜をプラズマ処理した結果,成膜条件の異なる薄膜において,プラズマ処理後の薄膜の膜中結合水素濃度,結合様式等の膜構造の変化に違いが見られ,この違いが成膜時の膜構造に依存していることが明らかになった.また,薄膜の光学ギャップは膜中の結合水素濃度が高いものほどプラズマ処理によって減少することが示され,この結果から薄膜の光学ギャップを決める要因についての知見が得られた.

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 勢理客勝則: "a-C:H薄膜のプラズマ処理による構造変化"琉球大学工学部紀要. 第58号. 99-103 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松井謙治: "VHFスパッタリング法により作製した水素化アモルファス炭素薄膜の基板バイアスの効果"琉球大学工学部紀要. 第59号. 101-106 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KATSUNORI SERIKYAKU: "STRUCTURAL CHANGES OF HYDORGANATED CARBON THIN FILMS BY PLASMA TREATMENT"BULLIN OF THE FUCULTY OF ENGINEERING UNIVERSITY OF THE RYUKYUS. NO.58. 99-103 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MATSUI KENJI: "INFLUENCE OF SUBSTRATE BIAS ON HYDROGENATED AMORPHOUS CARBON FILMS PREPARED BY VHF SPUTTERING"BULLTIN OF THE FUCULTY OF ENGINEERING UNIVERSITY OF THE RYUKYUS. NO.59. 101-106 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 勢理客勝則: "a-C:H薄膜のプラズマ処理による構造変化"琉球大学工学部紀要. 第58号. 99-103 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 松井謙治: "VHFスパッタリング法により作製した水素化アモルファス炭素薄膜の基板バイアスの効果"琉球大学工学部紀要. 第59号. 101-106 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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