研究課題/領域番号 |
10650360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
岩波 保則 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (40144191)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | マルチメディア移動体通信 / 高速無線データ伝送 / マルチパス通信路 / 系列推定等化器 / 位相連続FSK / GMSK / SOVA / リミッタ・ディスクリミネータ検波 / 非同期検波 / エネルギー検波 |
研究概要 |
本研究では、マルチメディア伝送用のピコセル(半径数10m)超高速(25〜50Mビット/秒)デジタル無線通信方式の提案を最終目標として始められた。最尤系列推定理論を適用し、従来にはない超高速準移動体用無線変復調システムの開発(理論解析およびシミュレーション実験)を行うことを目的とした。 平成10年度〜12年度の3年間を各年度毎に目標を立てた。基本的な方式としては、過去に研究実績があり良好な特性が期待できる位相連続FSK信号(CPFSK信号)のエネルギー検波系列推定方式及びCPFSK信号やGMSK信号のリミッター・ディスクリミネータ検波系列推定方式を用いることとした。これらの非同期検波方式をベースに、送信側の相関符号化などを併用して、最終的なシステム構成を提案しようとするものである。最大系列推定利得(dB)やビット誤り率などを理論解析及び計算機シミュレーションにより確認し、新方式の提案を行うことを目的とした。 平成10年度では、2値CPFSKリミッタ・ディスクリミネータ検波系列推定方式及び2値CPFSKエネルギー検波系列推定方式を考え、理論的検討及び計算機シミュレーションを行い、ピコセルマルチメディア情報伝送用超高速デイジタル変調方式の理論の構築及び基本シミュレーション実験を行った。 平成11年度では超高速ビット速度準移動体用無線データ伝送にとって克服すべき最大のポイントである遅延波の重畳による符号間干渉を効率よく補償する系列推定方式の理論解析を行った。 平成12年度は、これらの成果を踏まえて研究をさらに発展させ、CPFSKやGMSKなどのディジタルFM信号のリミッタ・ディスクリミネータ検波列推定方式に対する軟判定出力ビタビアルゴリズム(SOVAアルゴリズム)の適用によるビット誤り率のさらなる改善、ターボ符号などの連接符号を用いる高性能誤り訂正符号の検討を行い、理論解析及び計算機シミュレーションによる実験を行った。 以上の各年度の研究の結果、CPFSKやGMSK信号などの定包絡線信号を高速度マルチメディア移動体通信に用いる場合の基礎提案がなされたと考えられる。 平成10〜12年度に得られた成果は、次ページにその一部を掲げるが、2編の電子情報通信学会英文論文誌(審査有)、6編のIEEE国際会議論文(審査有)、1編の口頭発表(審査無)で報告されている。
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