研究課題/領域番号 |
10650364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
西村 正太郎 島根大学, 総合理工学部, 教授 (50031092)
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研究分担者 |
大野 修一 島根大学, 総合理工学部, 講師 (70273919)
井上 雄二郎 島根大学, 総合理工学部, 教授 (40029533)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 適応ディジタルフィルタ / IIRノッチフィルタ / こう配法 / 複素係数ディジタルフィルタ / 定常特性 / QPSK / 狭帯域干渉除去 / スペクトル拡散通信システム / 挟帯域干渉除去 / 収束特性 / ブラインド等化 / マッチレートフィルタ / 複素係数ノッチフィルタ / キュムラント |
研究概要 |
1.実係数及び複素係数適応IIRノッチフィルタの動作特性の解析 2次の適応IIRノッチフィルタを用いて雑音を伴った正弦波の周波数推定を行なった場合の誤差を明らかにした。必要ハードウェアが最小となる格子型構成の場合について定常状態における可変係数の分散を求め、得られた結果が周波数変調(FSK)波の復調に有効に利用できることを示した。 単一正弦波の検出を行なう1次の複素係数適応IIRノッチフィルタの定常特性を明らかにした。定常状態における可変係数の変動を定量的に評価する手法を提案し、係数誤差の分散とフィルタのパラメータの値との関係を示す式を導出した。 2.通信システムへの応用 2次の実係数適応IIRノッチフィルタを用いてスペクトル拡散通信システムにおける狭帯域干渉波除去を行なった場合の動作特性を明らかにした。まず、DS-BPSK方式において適応フィルタ出力における信号成分と変動成分を導出し、適応ノッチフィルタ出力の分散を求めた。ここでは、干渉波を単一正弦波から一般の狭帯域波に拡張し、そのノッチフィルタ出力における残留成分の影響を求めた。さらに、相関器出力の平均値と分散を導出し、適応ノッチフィルタによる特性改善度を求めた。またこれらの結果から、符号誤り率について解析し、そのノッチフィルタの帯域幅やスペクトル拡散に用いたPN系列の長さとの関係について考察した。 縦続構成の複素係数適応IIRノッチフィルタを用いてQPSKスペクトル拡散通信システムにおける複数の正弦干渉波の除去を行なった場合の動作特性を明らかにした。ここでは、簡略化されたこう配アルゴリズムに基づく適応IIRノッチフィルタについて考察した。未知の複数個の正弦干渉波を含んだ同期検波器出力を適応IIRノンチフィルタで処理したときのフィルタ出力の条件付平均値と条件付分散を導出し、ノッチフィルタによる特性改善度の新しい表示式を提案した
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