配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
近年,音声および画像などのマルチメディア情報を統合した高速なディジタル情報伝送システムが構築されつつあり,それ利用した情報の伝送が急速に普及している。情報伝送は伝送媒体として,光ファイバなどによる有線通信,マイクロ回線などによる無線通信に大別されるが、いずれも受信機側で信頼性のある情報に再生する必要がある.一般に,送信信号は伝送媒体の周波数特性による歪を受け伝送品質を劣化させるが、この歪を除去するには受信側に等化器を設置する必要がある.一方,筆者らは飽和現象などを生じる非線形システム同定問題に対して、ボルテラ級数展開からなる適応ボルテラフィルタが,大域的に収束特性が保証されることなどから、非常に有効な手法であることを示した。 本研究では,伝送システムを非線形系にすると共に,高速で計算負荷の軽減化が図れる,格子型構造を有する適応ボルテラフィルタによる等化器を提案し,その有効性を計算機シミュレーションを通して検証した.なお,それらの成果の一部を国際学会などで報告した.
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