研究課題/領域番号 |
10650444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
三上 修一 北見工業大学, 工学部, 助教授 (30113715)
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研究分担者 |
山崎 智之 北見工業大学, 工学部, 助手 (20158140)
大島 俊之 北見工業大学, 工学部, 教授 (00003210)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 超音波探傷 / 耐震補強 / 鋼板接着剥離 / 振動特性 / ひび割れ位置 / 剥離位置 / 定量的欠陥評価 / 鋼板接触剥離 / 鋼板巻立工法 / ひびわれ位置 |
研究概要 |
本研究では耐震補強された鉄筋コンクリート橋脚の内部欠陥を次の二つについて検討している。 鉄筋コンクリート橋脚の内部損傷と鋼板巻立補強した場合の補強効果の定量的評価方法と補強工法として鋼板接着工法の鋼板接着部の剥離を定量的に評価する方法である。 内部損傷を伴う鉄筋コンクリート橋脚の補強効果の定量的評価方法として、本研究では損傷受けた橋脚の振動特性の変化に着目した評価方法を検討している。また、打撃法による内部損傷位置の評価方法について検討を行った。 鉄筋コンリート橋脚の内部損傷と振動特性の関係を明らかにするため、鉛直荷重を考慮した水平繰り返し荷重によって橋脚モデルの損傷に対する振動特性の変化を明らかにした。さらに橋脚に生じる曲げひび割れの発生位置を打撃法により評価を行った。橋脚の曲げひび割れの発生位置の変化が測定されることがわかった。この結果より橋脚の損傷位置を超音波探傷によって得られた到達時間を基に欠陥位置を推定し可視化するために必要となる解析方法を検討した。しかし内部欠陥の検出精度を実用的精度に近づけることは出来なかった。 超音波エコー法によって鋼板接着工法で補強された部材の接着剥離などの内部欠陥検出方法について基礎的実験と実用的測定に向けた検討を行った。5MHz超音波垂直探触子を用いた直接接触法で接着剥離の状況を定量的に計測する手法を確立した。実用化のために探傷方法を接触条件による精度のばらつきと、接触媒質による作業性の低下や環境などの問題を回避するため非接触、水を媒質とした場合の検討をした。結果センサと鋼板の間隔を0.9mmとした場合の測定条件が剥離状況の検出が可能であることがわかった。この条件で内部欠陥を可視化する方法を開発し、測定システムに組み入れることを検討してほぼシステム化できることがわかった。 これらの結果を実用化するためには実物大の供試体による検討が必要である。
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