研究分担者 |
渡辺 明 九州共立大学, 工学部, 教授 (90039066)
原田 哲夫 長崎大学, 工学部, 教授 (50136636)
出光 隆 九州工業大学, 工学部, 教授 (30039078)
添田 政司 福岡大学, 工学部, 講師 (50148871)
鶴田 浩章 九州大学, 工学部, 助手 (90253484)
近田 孝夫 新日鐵化学高炉技術センター, 所長
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研究概要 |
建設工事の安全,迅速,無騒音化や,施工時の環境対策、地球規模での森林環境保護などの観点から木製型枠や支保工の代わりに永久型枠を用いる工法が普及し始めている。永久型枠は,木製型枠に比べて高い耐力を持ち,コンクリート打設後に脱型せず,型枠をそのままコンクリート本体として使用する工法である。 永久型枠をコンクリートで作製する場合,型枠断面の縮減による軽量化や,自己収縮および乾燥収縮に起因するひび割れ防止の観点から,プレストレス部材とすることが望ましい。そのためには,かぶりが薄くても発錆しないカーボンファイバーをメッシュに配筋し,反りが生じないように均一なプレストレスを導入することが重要となる。 コンクリート製PC薄板の作製には,多数のCFRP緊張材を2方向に緊張するため特殊なプレテンション方式の定着が必要となる。このような緊張装置の使用には高度な緊張管理が必要となるため,本研究ではCFRP緊張材の定着装置を必要としないケミカルプレストレスコンクリート(CPC)の適用を検討してきた。その際,弾性係数の低い緊張材を用いて,有効プレストレスを大きくするためには土木学会コンクリート標準示方書で規定される膨張コンクリートのひずみ700μを超えてCFRP緊張材を緊張する必要があり,このような高膨張下でのCPCによるプレストレス導入特性について材料組成,膨張メカニズム,膨張圧,配合,養生,拘束度,ポリマー混入などによる耐久性改善などの面から実験的に検討した。
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