研究分担者 |
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部, 講師 (50076551)
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 講師 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 教授 (40076576)
神作 弘 中京大学, 文学部, 教授 (30065172)
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90229013)
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研究概要 |
本研究は,高齢者の交通に関する意識調査として,東海4県(愛知,岐阜,三重,静岡)の各自治体に高齢者の意識に関するアンケート調査を郵送により配布回収し,その結果から行政の高齢者に対する交通対策と,行政に勤務する個々人の高齢者対策の結果をえた.高齢者が各種公共施設を利用するとき,行政として何かの交通機関を考慮している考え方は98年度の方の割合が高く,行政の高齢者交通に対しての関心の向上が高まっており「施設巡回バスの運行」や「福祉バスの運行」等を考慮している.また,高齢者交通手段の提供は高齢者側から申し出があった時に考える行政が多くなっている. 個人の考えで,運転断念年齢は88年より98年の方が高年化の傾向にあり,車の運転を断念し次に利用できる交通手段を転換交通手段として調査したが,家族や友人などの車両に同乗する割合が最も高く,さらに,年齢で見ると実年齢が上がると公共交通機関を希望する傾向がある. 高齢者を被験者としたアクセレレーションノイズと心拍数の調査を名古屋市港区東海通り線で実施した.アクセレレーションノイズは,安全運転記録システム(YAZAC-5064 車載装置)を利用し,車両の速度を変速機内で分離しその結果をメモリーカード内に記録した.心拍数はHeat Beat Counter(MODEL.. PL-6000)を使用して耳たぶに耳たぶセンサーを取り付け,耳たぶを流れる血流量の変化を検出し心拍数を測定する機器である.アクセレレーションノイズと心拍数は交通条件,道路条件等に相関し道路交通事故と深い関係にあり,ある一定区間(今回は375m)内に有料駐車場数"4個"以上,店駐車場数なし,進入禁止側道数"2個"以上,規制標識数"20個"以上出現する道路はアクセレレーションノイズと心拍数が高く,道路交通事故の発生が見込まれるのでこのような道路は建設すべきではないと思われる.
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