研究分担者 |
山内 正仁 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (40239843)
前野 祐二 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (20190316)
大竹 孝明 鹿児島工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (80128339)
三原 めぐみ 鹿児島工業高等専門学校, 一般科目, 講師 (40190722)
引地 力男 鹿児島工業高等専門学校, 機械工学科, 講師 (00218695)
須田 隆夫 鹿児島工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (10163031)
藤崎 恒晏 鹿児島工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (50044623)
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研究概要 |
本研究では,災害時に発生した大量の廃棄物の処理に焦点を絞り,廃棄物の質や埋め立て状態の地盤工学的問題について,調査・研究する事を目的とした.阪神・淡路大震災,鹿児島豪雨災害,長崎大水害の3つの大災害をケーススタデイとして追跡調査・研究し,適正な廃棄物処理・処理方法の基礎資料を得ようとしたものである.また,大量に発生し続ける桜島の噴火に伴う降灰についても追加研究して,比較検討の資料とした.得られた成果を要約すれば,次の通りである. 1)阪神・淡路大震災の場合,災害廃棄物の処理・処分は混迷を極めたが,概ね良好に処分された.しかし,ミンチ(混合廃棄物をこう呼んでいる)状の廃棄物が「にわか解体業者」により搬出,処分されたが,これが,将来,地盤工学的問題を発生する可能性がある.一方,フェニックス処分場には大量の廃棄物が搬入・処分された.このフェニックス処分場の果たした役割は大きかった. 2)持ち込まれた廃棄物は多種多様であり,それが処分場跡地利用を考えるとき,地盤工学的問題が発生する事が危倶される. 3)鹿児島市の8.6豪雨災害の廃棄物処理は緊急処理を行った後,新たに掘り起こし,適正に再度埋立処理を行った.一方,7.23長崎大水害の場合,その廃棄物処理は,野焼き後,埋立処分されている.いずれにしても跡地利用上はあまり問題が無いと思われる. 4)桜島の降灰は瞬時に大量発生すると言うものではない.よって比較的うまく埋立処分がなされており,跡地利用上では,大きな問題は生じないと判断される.
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