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高温下のコンクリートにおける熱と水分の同時移動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650555
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 建築構造・材料
研究機関茨城大学

研究代表者

沼尾 達弥  茨城大学, 工学部, 助教授 (90164649)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードコンクリート / 加熱 / 温度 / 湿度 / 熱伝導 / 水分逸散 / 物性 / 水分移動 / 熱移動 / モルタル
研究概要

本研究では、セメント硬化体内の時々刻々変化する熱伝導と湿度移動の同時進行過程を解明することを目的に、実験により、この現象に関わる物性値の評価さらに解析手法の検討を行った。
先ず、実験的検討として、熱伝導率試験,比熱試験,比重試験,水分特性曲線試験,透湿係数試験を行った。その結果、含水率及び温度の影響を捉えることができた。特に、水分特性曲線については、20℃の場合は脱着時には、ほぼ線形に相対湿度の減少と共に含水率も減少するが、吸着過程では、緩やかな楕円を描くことが示す、一方、70℃の場合には、脱着時の挙動が20℃と大きく異なり、ほぼ吸着過程と同じ変化をすることが示された。また、急激な乾燥を受ける場合と緩やかな乾燥を受ける場合とで、湿度平衡状態が異なることが示された。透湿係数試験においては、乾湿繰返しの影響が表れ、一度乾燥してしまったものは、高湿度域での急激な透湿係数の増加は表れないことが示された。しかし、70℃においては、一度乾燥を受けた物でも、高湿度での増加が見られ、温度による影響を捉えることが出来た。
更に、水分特性曲線と透湿係数の結果を用いて、水分の拡散係数に対する温度の影響が考察された。その結果、常温では従来から求められている拡散係数の傾向が示されたが、70℃においてはその傾向が大きく異なり、温度の影響がセメント硬化体の物性に複雑に作用すること、そのため、水分拡散を議論する場合、温度変化による影響を十分考慮する必要があることが示された。
最後に、実験データを熱伝導方程式と水分拡散方程式を解くことにより、熱と水分の同時移動に対する解析的検討を行った。本方法によりある程度精度良く実験結果を表し得ることが示された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 沼尾達弥: "セメント硬化体中の湿気移動に関する基礎的研究"日本建築学会大会学術講演会概要集. A-1. 1119-1120 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 早川隆之: "セメント硬化体の脱着吸着等温泉に関する基礎研究"土木学会第54回年次学術講演会. V. 184-185 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 沼尾達弥: "セメント硬化体の水分移動に及ぼす温度の影響"第27回セメント・コンクリート研究討論会 論文報告集. (印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Numao and K. Fukuzawa: "Fundamental Study on Moisture Migration in Hardened Cement Paste and Mortar"Summaries of technical papers of annual meeting of the AIJ. A-1. 1119-1120 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Hayakawa, T. Numao, K. Fukuzawa and K. Seo: "Fundamental Study on sorption isotherm of Hardened Cement Paste and Mortar"Proceeding of the 54th annual conference of the JSCE. 5. 184-185 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Numao: "Infuluence of temperature on moisture difusion in Hardened Cement Paste and Mortar"Proceedings of the 27th JUCC Congress on Cement and Concrete. (be in press). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 沼尾達弥: "セメント硬化体中の湿気移動に関する基礎的研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. 1119-1120 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 早川隆之: "セメント硬化体の脱着吸着等温線に関する基礎的研究"土木学会第54回年次学術講演会. 184-185 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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