研究概要 |
単位セメント量を一定としフライアッシュを外割で混合するコンクリートの調合則の確立を目的として,フレッシュ,強度,耐久性状から検討を行った. 1.フレッシュ性状に関する検討 単位水量165kg/m^3,185kg/m^3の調合において単位フライアッシュ量と骨材量の関係における普通コンクリート,中流動及び高流動コンクリートの領域を明確に区分することができた. 2.強度性状に関する検討 圧縮強度の発現性状に関して,フライアッシュ外割コンクリートは,材齢初期から強度が高く,長期にわたって圧縮強度が増大する事が確認できた.強度に関する等ポテンシャルラインを示して内割および外割の調合槻念の違いを明確にし,外割における調合と強度性状との関係を明らかにした 3.耐久性状に関する検討 フライアッシュのポゾラン反応によるCa(OH)_2と硬化体組織が緻密化を定量的に評価して,それぞれと単位フライアッシュ量の関係を定式化し,最終的には中性化速度に関する等ポテンシャルラインを示すことができた. これらよりフライアッシュを外割大量使用する場合に,調合時点で普通コンクリート,中流動及び高流動コンクリートの設定ができ,なおかつ圧縮強度の予測及び耐久性の評価を行うことが可能となった.また本方法で混合できるフライアッシュ量は最大640kg/m^3と極めて大きいことが確認できた.
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