研究課題/領域番号 |
10650577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 新潟工科大学 |
研究代表者 |
地濃 茂雄 新潟工科大学, 工学部, 教授 (60016673)
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研究分担者 |
富永 禎秀 新潟工科大学, 工学部, 助教授 (00278079)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 打放しコンクリート / 表面表層部の不具合 / 表層部の密実性 / 表面汚染 / 水セメント比 / 気流分布 / 補修 / ポリマーセメントモルタル / コンクリートの色差 / 塩分侵入 / 表面仕上げ / 表層部の不具合 / 耐久性 / 補修再生工法 / 汚れ / コンクリート表面劣化 / コンクリート表面補修 / ひび割れ / 鉄筋腐食 |
研究概要 |
本研究は、コンクリートの表面・表層部が打放しコンクリート構造物の耐久性や意匠性に関わる極めて重要な部位であることに着目し、次の観点から研究を実施した。 1.打放しコンクリートの表面・表層部の不具合および劣化事象 2.表層部の密実性と表層特性 3.表面汚染発生(経年劣化)機構の定量化 4.意匠性の回復および耐久性の向上に関する対策 研究の結果、以下のようなことが明らかになった。 (1)新築時の不具合は多種に及び、とりわけ空洞・気孔、型枠継ぎ目まわりの色むら、砂目(砂じま)の発生率は高かった。 (2)表層部の組織と性質は表面からの深さにより変化していること、その変化の程度にコンクリートの品質が関係し、なかでも水セメント比、単位水量および養生条件が支配的であった。 (3)表層部の劣化は、建物周辺の気流分布と密接な関係があった。これを評価するには、乱流の3次元数値シミュレーションが有効であった。 (4)表層部の補修には、複層仕上げが不可欠であることを見出し、ポリマーディスパージョンを用いたセメントモルタルの材料・調合基礎資料を提示した。また新潟、浜松および沖縄地域における2年間の暴露実験結果から仕上げの有効性を確認した。 以上のことを踏まえ、打放しコンクリート建物の表面表層部の補修再生工法を提案した。
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