研究課題/領域番号 |
10650587
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
相良 和伸 三重大学, 工学部, 教授 (30109285)
|
研究分担者 |
北野 博亮 三重大学, 工学部, 助手 (80293801)
寺島 貴根 三重大学, 工学部, 助教授 (90217422)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 蓄熱 / 異常 / 検知 / 診断 / 空調 / ファジイ / エキスパートシステム / シミュレーション |
研究概要 |
本研究は、蓄熱式空調システムの最適運転の実現を最終目標として、システム全体の異常検知・診断を可能とするために、蓄熱運転の評価指標の検討、異常検知・診断手法の開発、シミュレーションによる最適運転法の検討を行ったものである。得られた成果は以下の通りである。 1.実システムで、効率の良い蓄熱運転がどの程度実施されているかを的確に評価するための運転評価指標を検討し、ピークシフトとピークカットに関してそれぞれ3種類の評価指標を提案し、実稼働システムの実測データを用いてこれらの評価指標の有効性を確認した。 2.ファジイアブダクションによる異常原因診断エキスパートシステムに、異常原因と症状を関係づけた知識データベースを組み合わせて、検知情報を与えると異常原因が出力されるエキスパートシステムを作成した。そして、異常検知のためのメンバーシップ関数の設定が診断結果に与える影響を検討した。 3.蓄熱システムを構成する機器の物理モデルを作成して、実稼働システムの空調機のコイル特性と冷凍機の運転特性からモデルパラメータの同定を行うと共に、蓄熱槽の槽内混合モデルを組み合わせて、実際の運転状況を模擬できる蓄熱運転シミュレーションプログラムを作成した。そして、運転シミュレーションと実測結果の比較により、異常改善の投資効果分析のツールとして運転シミュレーションが有効であることを示した。 4.実稼働システムの実測データを利用して蓄熱槽の槽内混合モデルを用いて推定された槽内温度分布を実測温度と比較することにより、槽内流量、熱源側流量、空調機側流量の推定と共に空調機コイル特性と冷凍機の運転特性の推定を行う簡易な手法を試行し、空調機と冷凍機の物理モデルを使わないでも比較的精度の高い運転シミュレーションが可能であることを明らかにした。
|