研究課題/領域番号 |
10650589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 大阪電気通信大学 (1999) 大阪大学 (1998) |
研究代表者 |
大西 潤治 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (50089877)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 低エネルギ建物 / パッシブソーラー / 潜熱蓄熱材 / 躯体蓄熱 / 数値シミュレーション / トロンベ壁 / 省エネルギ住宅 / PCM / 深夜電力 / ヒートポンプ / CFD |
研究概要 |
本研究により得られた成果・知見の概要は以下の通りである。 (1)PCMに関する調査研究により、PCM熱的諸性質、適用性等があきらかになった。 (2)(1)に基づき、解析コードヘ組み込むためのPCMのモデルを作成し、モデルの予測精度を確認した。 (3)ヒートポンプシステムの導入に関する資料収集および検討を行い、導入可能性を確認した。 (4)熱気流解析コードにおける放射伝熱解析を高度化し、日射による熱環境予測精度を向上させた。 (5)長期間解析における計算時間軽減のために間欠計算法を開発し、計算負荷70%程度の短縮を実現した。 (6)太陽熱のパッシブな利用を前提としたモデル室を対象とし、標準気象データと解析コードを併用した解析により種々のパラメータスタディを実施した結果、解析コードの数値環境試験室的な評価ツールとしての有用性が確認され、躯体蓄熱システムの実用化へ向けて多くの知見が得られた。 平成11年度、12年度の研究実施計画の各項目のなかで、PCMの熱特性に関する実験的検討、および新方式のヒートポンプシステム導入に関する検討については、関連企業との協力を得つつ今後の課題として具体化を進めて行く予定である。また、計算機シミュレーションを中心に実施した検討において得られた知見は、何れも寒冷地の暖房期を対象としたものであり、平成11年度に予定していた温暖な地域におけるクーリングシステムに関する検討についても今後の課題として残されている。しかし、本研究で確立された数値シミュレーションに基づく実験手法を適用することにより、これらの課題についても効率的に種々の検討が可能であると考えている。
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