研究課題/領域番号 |
10650592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
大中 忠勝 福岡女大, 人間環境学部, 教授 (20112716)
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研究分担者 |
栃原 裕 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (50095907)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | トイレ / 手すり / 必要スペース / 介助 / 浴室 / 高齢者 |
研究概要 |
高齢者や身障者が使用するトイレ設備に要求される項目等を、3つの実験研究により検討した。 1.便座の高さの検討 : 若年者42名を被験者とし、左足にサポーターを着用させ、脚の不自由を模擬させた。便座の高さをJIS規格である40cmと43cmおよび46cmの3段階に設定した。各被験者に便器に座る、立つ動作を行わせ、筋電図、動作解析、使い勝手についてのアンケート調査により、最も適した便座の高さを求めた。平均的には43cmの高さの便座が最も使いやすかったが、被験者の身長と使いやすさとの間に相関が認められた。JISで規定されている40cmの便座は、身長の低い一部の者に適しているのみであった。 2.手すりの位置の検討 : 若年者48名を被験者とし、左足にサポーターを着用させ、脚の不自由を模擬させた。手すりの高さを住宅設計指針に記載されている70cmと65cmおよび75cmの3段階に設定した。また、手すりを使用しない場合の実験も行った。各被験者に便器に座る、立つ動作を行わせ、筋電図、動作解析、使い勝手についてのアンケート調査により、最も適した手すりの高さを求めた。起座時は着座時に比較して、手すりにより身体のぶれが軽減される傾向にあった。最も適した手すりの高さは個人差が大きく、指針に示されている70cmという高さは再検討の余地があることが示された。 3.介護に必要なトイレスペースの検討 : トイレ介助時に必要なスペースを実験検討した。自由空間に置いた便座に、歩行困難な者と車椅子使用者が着座、起座する場合に必要なスペースを動作解析により検討し、最小のスペースは各々1800mm×800mm、2000mm×1200mmであることが示された。
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