研究課題/領域番号 |
10650598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
外山 義 京都大学, 工学研究科, 教授 (50282116)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | スウェーデン / グループホーム / 痴呆性高齢者 / ケア / 痴呆 / 痴呆性老人 / ケアシステム / なじみ |
研究概要 |
わが国におけるグループホームの変遷および現状を整理したうえで、1)1985年頃から本格的に導入されたグループホームは、建設するコミューンに対して国が補助金を出したこともあって、80年代未から急速に増えたこと、2)グループホームが導入された当初は、入居者定員は6名と定められており、複数ユニットを同一敷地内に建設することも禁じられ、独立型のグループホームしか認められていなかったが、入居者の老齢化および重度化に伴い、複数ユニット統合型や老人ホームやシュクヘム改修型等による併設型のグループホームが登場し、1ユニット当たりの入居者数が8〜10人に増えたこと、3)こうしたケアシステムの変化に伴い、当初は45m^2あった居室の床面積も25〜28m^2にまで減少し、台所もキチネットに替わってきていること等、制度化されて15年経過したスウェーデンの痴呆性グループホームについて、ケアおよび空間構成の変遷を示した。 グループホームの建築計画事例については、日本、スウェーデンともに1)長い廊下を作るとアルツハイマー型痴呆の高齢者は自分の部屋の位置がわからなくなり、廊下を行ったり来たりして、意味のない行動を繰り返す結果となるため長い廊下を作らないこと。2)入居者が常にケアワーカーの視野に入っているよう、Visibilityのある共有空間を作り、スタッフが入居者の行動を把握しやすく、かつ労働負担を軽減できるようにすること。3)意味のある行動が展開できるように、家庭的な雰囲気を作ること、の3点が確認された。
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