研究課題/領域番号 |
10650612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
上野 勝代 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (90046508)
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研究分担者 |
佐々木 伸子 徳山工業高等専門学校, 土木建築工学, 助手 (90259937)
上掛 利博 京都府立大学, 福祉社会学部, 助教授 (30194963)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高齢者住宅 / グループリビング / 高齢者施設 / コレクティブ住宅 / 共同生活型住宅 / 復興住宅 / 兵庫県 / 過疎地域 / 協同生活型住宅 / 集住 / 小規模老人ホーム / 復興型コレクティブ |
研究概要 |
本研究は、わが国で実施あるいは、計画されてきた高齢者向けグループリビング、コレクティブハウジングを取り上げ、主として"失敗"、"問題点"に着目して、その原因を多目的に調査することによって、日本の高齢者特有の集住へのニーズや日本型コレクティブ住宅の規模、居住者層、空間計画、居住ルール、行政の支援システムのあり方を明らかにすることを目的としたものである。 具体的には、第1編で、主として過疎地域における公的グループリビングの試みを広島県、島根県、岡山県の事例を対象に、民間建設の事例を7事例対象に調査した。その結果、1)現在成立しているグループリビングは「拡大家族型」、「地縁型」、「ケア・サービス重視型」、「ネットワーク型」の4タイプがあること。2)グループリビング成立には、立地条件や自立と共同生活を促す空間、設備などのハード的要因とコーディネータの適切なサポートや入居者の自主性を尊重した緩やかなルールなどソフト的な要因が関与することが明らかとなった。第2編では、阪神・淡路大震災の復興住宅として供給された「ひょうご災害復興型コレクティブハウジングを取り上げ、入居直後と約1年半の変化を調査した。その結果、1)コミュニティ形成は、グループによって差があるが、コミュニティ形成にはグループの規模、共用空間の広さや位置、設備などのハード面と自治体活動やLSAの支援などのソフト面の要因が影響していること。2)今後公営住宅層を対象とした供給を考える場合、入居者募集や共同居住体験のあり方などコレクティブ居住の理解が必要であることがわかった。
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