研究課題/領域番号 |
10650668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上原 雅人 (1999) 九州大学, 工学研究科, 助手 (10304742)
前田 英明 (1998) 九州大学, 工学部, 助教授 (60238871)
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研究分担者 |
上原 雅人 九州大学, 工学研究科, 助手 (10304742)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ダイヤモンド / 薄膜 / マイクロ波CVD / 半導体 / フィールドエミッション |
研究概要 |
マイクロ波CVD法によりn塾Si基板上にダイヤモンド薄膜を作製し、フィールドエミッション特性を測定した。ダイヤモンド核の発生は、C_2H_4-H_2系の炭化およびバイアス処理、あるいはダイヤモンドパウダーによる種付け処理で行い、成長は(CH_3)_2CO-H_2系で行った。窒素ドープ源として(C_2H_5)_2NHを添加した。合成温度は、600〜900℃(基板温度)で行った。 1.表面形態及び膜質 C_2H_4-H_2系の炭化およびバイアス処理で核発生させ、温度(基板)800℃で成長させた膜は(100)配向の多結晶膜であった。(C_2H_5)_2NHドープ量が0〜500ppmでは結晶粒のファセットが明瞭であったが、1000ppm以上ではファセットが崩れる傾向にあった。ラマン分光分析では、0〜2000ppmにおいてダイヤモンドとグラファイトのピークがみられたが、5000ppmではダイヤモンドの明瞭なピークはみられなかった。ダイヤモンドパウダーによる種付け処理で核発生させた場合、無配向膜が成長した。 2.電界電子放出特性 電界電子放出特性は膜一電極間距離20μmで、印可電界0〜25V/mで測定した。C_2H_4-H_2系の炭化およびバイアス処理で核発生させた場合、800℃で合成した、300〜2000ppmドープ膜において電子放出が確認された。表面形態と膜質は、ノンドープ膜と500ppmドープ膜でほぼ同じであったが、ノンドープ膜では電子放出が確認されないのに対し、500ppmドープ膜では4.1V/μmから電子放出がおこり、大きなエミッション電流が確認された。一方、表面形態、膜質が完全に崩れた5000ppmドープ膜においては電子放出が確認されなかった。なお、種付け処理で核発生させた膜では、合成温度700℃、ドープ量1000ppmで20V/m以上から電子放出が観察されたが、他では電子放出は観測されなかった。 以上より、(C_2H_5)_2NHドープは電界電子放出特性の向上に有効であるが、膜質を低下させる傾向があり、ドープ量に最適値が存在することがわかった。また、配向性等の膜形態も、電子放出に関与していることが示唆された。
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