研究課題/領域番号 |
10650670
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
小島 謙一 横浜市立大学, 理学部, 教授 (90046095)
|
研究分担者 |
橘 勝 横浜市立大学, 理学部, 助手 (80236546)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | フラーレン結晶の強度 / フラーレン結晶の力学的性質 / フラーレン結晶のラマン分光 / フラーレン結晶中の転位 / C60膜のラマン分光 / フラーレン結晶 / 結晶の強度 / 光ポリマー / 光照射硬化 / 転位 / 微小かたさ / C_<60>結晶 / C_<70>結晶 |
研究概要 |
平成10年度-11年度に行われた本研究の成果を報告する。 C60結晶とC70結晶の光照射硬化について以下のことがわかった。 1.C60結晶に光を照射し、微小硬度計で硬さの測定を行うと硬さは光照射時間、光照射強度、照射光の波長、測定温度、に依存した。特に照射光の波長に強く依存し赤色による照射が最も効果があった。また、硬さの測定温度にも強く依存し、400K以上では照射効果は認められなかった。 2.C60結晶の光照射硬化の原因となる光生成物をラマン分光により固定した。光照射硬化の原因となるC60結晶の光生物についていろいろ議論があり未解決の部分があった。そこでC60結晶の光照射時間に関してラマン振動数の変化を測定した結果、intrinsicな1469cm^<-1>のピークは光照射時間とともに1465,1464,1460cm^<-1>へと変化した。このことはC120,C120O_2、などを経て光誘起ポリマーに変化することがわかった。結果として光照射硬度化はこれらの光生成物と転移との相互作用によるもと結論された。 3.C70結晶の光照射効果を研究するためにC60結晶と同じような実験を行った。その結果、C60結晶の10倍近い照射時間によって光照射硬化が観察された。このことからC70結晶でも光生成物が形成されることがわかった。C60結晶に比べ光生成物の反応速度が遅いため余分の時間がひつようであるが、光生成物としてC70ダイマーが形成されているものと考えられる。
|