研究課題/領域番号 |
10650722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
中山 斌義 近畿大学, 理工学部, 教授 (60023313)
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研究分担者 |
中野 人志 近畿大学, 理工学部, 講師 (20257968)
橋新 裕一 近畿大学, 理工学部, 講師 (90156266)
中田 淳一 近畿大学, 理工学部, 助教授 (80122076)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | レーザーアブレーション / 表面改質 / セラミックス / ハイドロキシアパタイト / 生体親和性材料 / アルミナ / レーザー照射効果 / チタン / 疑似生体液 |
研究概要 |
本研究は生体硬組織代替材料として現在使用されているアルミナセラミックス(Al_2O_3)やチタン(Ti)の表面に、高生体親和性を持つハイドロキシアパタイト(HAp)層を形成することにより、生体親和性が高く機械的強度に優れた複合材料の開発を目指すものである。また、生体組織に対するレーザー光照射効果を分光学的に調べることを目的とする。本研究期間(平成10-11年度)に得られた知見は以下の通りである。 1.複合インプラント材料開発 (1)Al_2O_3上に結晶性の高いHAp層を形成する事が出来、これを疑似生体溶液に浸漬した時、試料表面に真性骨の形成がみられ、生体親和性の著しい向上を確認した。 (2)レーザー照射法を工夫することで、通常の方法ではAl_2O_3上の片面にしか出来ないHAp層を両面に形成することに成功し、実用化の目処がついた。 (3)新しいレーザー照射法を開発し、Ti上にもHAp層を形成する事が出来た。 2.光-生体相互作用機構 (1)生体軟組織(脂質)にArFおよびKrFの2種類の紫外線レーザーを照射した時、吸収スペクトルに大きな差異が見られるが、この原因を解明できた。 (2)生体硬組織(歯牙)のレーザーアブレーション機構を解明する事ができた。 本研究で目的としていた複合インプラント材料開発の目的は完全に達成された。開発した上記材料で動物実験用の試料を作成し、実用化のための生体埋め込み実験が進行中である。
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